フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方
フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方 / 感想・レビュー
mitei
フルサトを作るということで著者二人が熊野に家を作る話。ただ作るだけでは行かなくなるので興味を持ち続けて、そこで暮らせるような仕組みが良かった。私もこんなフルサトを作りたい。
2015/02/21
harass
題名だけで借りる。多拠点居住のすすめ。都会育ちの二人の著者たちが実際に行っている、熊野での活動を解説。ありがちな背水の陣で「骨を埋める」とかとは違い、フルタイムではないゆるーい田舎暮らしを提案する。費用を抑え田舎の人たちとうまくやる方法の数々。読んでいてここまで考え言葉を出してくるのに感心する。企画書とかを作るのが得意なのだろうと。都会に憧れ、長年田舎暮らしの自分になにかヒントになるかと思ったのだが、コミュ力に優れた著者たちが羨ましく思えた。良書。ちくま文庫化されているのは納得の本。オススメ。
2020/06/09
yamaneko*
食うに困らない帰れる拠点=「フルサト」を熊野に作ろうと試みる2人の実践録。その主眼は、副業を得るというよりも、経済競争のメインスタジアムである世界から脱出できる場所を持つこと。経済とはマネーの交換だけじゃない。「交換を活発化させる、それが経済の活性化」と定義する伊藤さんの考察が冴える。
2014/07/10
sas
「都会か田舎か、定住か移住かという二者択一を超えて、「当たり前」を生きられるもう一つの本拠地、“フルサト”をつくろう!」と著者が和歌山で実践してきた話。都会か田舎かと決めつけずに、両方楽しめばよいではないかという考え方は非常に面白い。フルサトの見つけ方、住み方、つながり方、仕事、文化、楽しみ方の観点で書かれた内容は、実体験なので説得力がある。まさに「フルサト」の作り方がそこにある。勿論実現することは簡単ではない、大変なことではあるが、やろうとしていることには共感できる。とても自由な生き方で魅了を感じた。
2016/06/12
booklight
別荘や実家との違いは、仲間を持つことかな。都会で暮らすだけでなく、田舎に骨をうずめるのでなく、ゆるく田舎でも暮らす方法を探る。田舎なら、家も土地も余っていて、若い人が不足している。でも仕事はない。地縁も重い。そこで、安い家、軽い仕事、ゆるい人間関係ぐらいの暮らしなら楽しそうだし、なんかあった時に帰れる場所ができる。つくり方は、地元イベント参加して仲間をつくれれば、口コミで家や仕事が見つかる感じ。この二人、コミュニティの作り方がうまいが、そこが難しそう。でも自然も、DIYも、軽い仕事も、なんだかいいなぁ。
2019/09/21
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