漂流者の生きかた
漂流者の生きかた / 感想・レビュー
あすなろ
五木氏がよく語るデラシネを姜氏と語る一冊。つまり、引揚者である五木氏と在日である姜氏と様々な事柄を語る。過去の雑誌複数掲載分と新たな複数の対談を収録。お二人の吸収という共通の土壌での言葉を利用すれば、ふっきれとるに感覚に繋がる、とのこと。いろいろ少し散逸的に語られており、正直、もう少し得るものを期待はしていた。ラジオやTVの対談番組を聴いているかのような一冊でした。
2020/07/26
しゃが
「五木寛之と姜尚中が対話」とあったが、雑談的で五木さんを姜さんがインタビューしているような感じを受けた。五木さんは若者の頃、姜さんは中年の頃に気になっていたお二人だった。この本も2018年の出版告知から愉しみにしていたので残念だった。私自身この齢になっても、いまだ帰属意識に惑わされつづけている「漂流者」かもしれないが、「吹っ切れとるひと」にはなかなか難しい。(最近、紙媒体の読んだ本を探すのに時間がかかり、一苦労しています)
2020/08/23
しゅう
思うところがあり、手に取りました。思っていたのとはちょっと違い、私には難しかったですが勉強になりました。1章は2008年の対談ですが、現在のコロナ禍の様子ととても合致していました。鬱の時代、在日日本人(国を信用できない国民)、いったい日本はどこに向かっているのか…。
2021/03/27
hiromura
五木さんの著作は何冊か読んで、いろいろと力をもらった。姜尚中さんはテレビから聞こえる声だけで、画面を見るようになった。しかしこの対談集は私には難解だった。在日の差別というのは昔からあると思うが、いまやそれだけではない、日本全体が格差社会なのだろうか。読んでいて将来に不安を感じた。
2020/09/16
雨巫女。
《私-図書館》引揚者と在日。好きな作家と、同郷の政治学者。対談がなかなかよかった。
2023/07/22
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