五木寛之セレクションII【音楽小説名作集】
五木寛之セレクションII【音楽小説名作集】 / 感想・レビュー
momogaga
1960年後半の時代背景を懐かしみながら読みました。「さらばモスクワ愚連隊」は正に音楽小説の名作。
2023/05/28
Keita
理想を追及する主人公が第三者に踊ろされる悲哀を格好よく、少し時代から取り残されている男の心を擽る。本全集の作品の結末は救いを感じ得なかった。
2024/01/04
まんだよつお
「音楽小説名作集」と銘打って「さらばモスクワ愚連隊」「海を見ていたジョニー」「老兵たちの合唱」「われはうたへど」「帝国陸軍喇叭集」「暗いはしけ」を収録。「さらば…」のセッション場面を初めて読んだ時の感動は忘れられない。
2024/03/21
めまい
巻末の対談で現場主義を認める箇所がいくつもあったが、それは小説にも反映されている。ある理想や正しさがあるからといって、それをそのまま正論をやってしまえば人と人は立ちいかなくなる、一筋縄ではいかない人間関係の機微をとても優しく掬い上げていると感じた。『われはうたへど』はまさにそういった作品。『老人たちの合唱』もラスト数ページの怒涛の展開に驚いた。著者のことはどちらかというと作詞家として認識していたので、また機会があれば他の作品も読んでみたい。
2023/05/25
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