ヒトラーに愛された女 (真実のエヴァ・ブラウン)
ヒトラーに愛された女 (真実のエヴァ・ブラウン) / 感想・レビュー
GaGa
エヴァ・ブラウンは美しいが中身のない女性としてよく、小説などでも描かれるが、本書はある意味それを裏付ける。と、言うのは平凡と言うこと以外他に裏付けるような大きな実証がないから。この本もそれを暴き切れていない(と、いうか、もうできないのかもしれない)歴史的史実を探求する本と言うよりも暇つぶしのみで読むといい本かも。
2013/04/24
キムチ
分厚いが、さほどに真実には迫る感触もなく、表紙の写真がそれを現している感じ。ヒトラーは「女」をどう考えるのか。エヴァは『愛された』との実感を安直に受け止めているだけで真の追求は許されないと思っていたのではないか。ヒトラーは「子供を作ること」は拒否した・・「権力者の子供は甘やかされてダメになる」と言うことで。自分を権力者と思う感触を持っていたのかすら危ういが・・この二人、破滅を前にしつつ現実逃避と妄想のうつろう中で揺らぎそうになる心を「何か」を模索してもがいていた感をますます強くした。
2015/08/26
星落秋風五丈原
“真実の”と銘打つわりには彼女自身の肉声や言動が全く資料として残っていないので曖昧な部分が多い。『コリ―二事件』の作家フェルディナント・フォン・シ―ラッハ縁の人が登場する。シ―ラッハ姓は珍しいからすぐぴんときた。
2014/01/03
ゆずこまめ
歴史に悪名を残したエヴァ・ブラウン・・・でも実際の彼女は驚くほど凡庸な、どこにでもいる女性でした。そんな凡庸な彼女が死を目前にしてからは取り乱すヒトラーよりも落ち着いて堂々と死んでいく。不思議です。影の女でいるしかなかったエヴァの、私は勝ったのよ!という叫びが聞こえてくるよう。結局ヒトラーの何がそこまでよかったのか、ユダヤ人虐殺等どこまで知っていたのか、わからないままだったので、読後は得体の知れないものを見させられたような不気味さが残ります。
2012/03/04
ななっち
ヒトラーの愛人として最後に一緒に自決していながら、よく実態が分からない女性、エヴァ・ブラウン。というより、ヒトラー自身の私生活の部分がよく分からないといった方がいいのでしょうか。
2013/01/18
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