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怪奇文学大山脈 (1) (西洋近代名作選 19世紀再興篇)

怪奇文学大山脈 (1) (西洋近代名作選 19世紀再興篇)

怪奇文学大山脈 (1) (西洋近代名作選 19世紀再興篇)

作家
荒俣宏
出版社
東京創元社
発売日
2014-06-28
ISBN
9784488010201
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怪奇文学大山脈 (1) (西洋近代名作選 19世紀再興篇) / 感想・レビュー

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ヴェルナーの日記

本シリーズの2巻・3巻と読んだからには、第1巻も読まねば荒俣宏博学王大先生に申し訳がないので手に取りました。西洋近代(主に19世紀)における怪奇文学を取り上げているのですが、この時代は後のSF小説。ファンタジー小説も怪奇文学に分類されている。19世紀の西洋は、オカルトが大流行した時代で17世紀に流行ったローゼンクロイツァー(薔薇十字団)が再流行したり、アレイスター・クロウリーの”黄金の夜明け団”や”東方聖堂騎士団(O.T.O.)”『法の書』を著わしたり、神秘学も大盛況だった。

2017/08/07

藤月はな(灯れ松明の火)

散文詩調の『レノーレ』はそれだけで絵になりそう。『人狼』は弟、クリスチャンの愛に泣かされる一方で兄、スウェインの身勝手過ぎる勘違いぶりには苛々させられました。でもこんな結末ってないよ・・・(泣)『悪魔のディッコン』の身の毛もよだつ怖さと『鐘突きジェーバル』のカタストロフィは異様。それにしても三部が科学による現実主義台頭で幽霊の存在が信じられなくなり、危機感を覚えない欧米人とその思い込みを覆す怪異がオスカー・ワイルドの『カンタベリーの幽霊』とは正反対のテイストなのは興味深いです。

2014/09/22

HANA

怪奇小説アンソロジー。まずは前書きに込められた圧倒的な情報量とこのジャンルに賭ける愛に圧倒される。収録されている作品も「人狼」以外は全て未読。レ・ファニュやリットン、チェンバースの未訳作品が今頃読めるなんて。最初こそドイツ・ロマン派の諸作品という事で幻想が中心となっているが、その影響を受けた英米の作品に至ると俄然面白くなってくる。チェンバース「死者」は「黄衣の王」みたいな陰々滅々とした文体が実にいいし、マーシュ「仮面」やクラム「王太子通り二五二番地」も怪奇小説として出色の出来。残り二巻が楽しみでならない。

2014/09/16

トムトム

いや、長かった!たっぷり時間を使いました。19世紀、ひと昔前の西洋の短編集です。全部読み終えると、タイムスリップしてきたようなボーっとした感覚になります。すごく時間が空いた時に読むと良いかもしれません。久しぶりに「本を読んだ!」という満腹感を覚えました。

2020/03/20

KAZOO

創元推理文庫では欧米の怪奇小説を全5巻で出していました。今回は荒俣先生の編纂によるものであると思い大いに期待しています。特に前文のところでは力が入っていることがよくわかります。また、先生の希望なのかもしれませんが挿絵が入っているのがいい感じでいた。Ⅱも出るようなので期待しています。

2014/09/27

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