怪奇文学大山脈 (2) (西洋近代名作選 20世紀革新篇)
怪奇文学大山脈 (2) (西洋近代名作選 20世紀革新篇) / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
実は本作のレビューを書く前に重大なミスをしてしまったことを告白せねばなりません。本シリーズの第3巻のレビューは第2巻の内容についてのレビューであり、本レビューは第3巻のレビューであるということです。orz…… 第2巻を読み読メに登録してレビューまで書き、第3巻を読み始めるまで、全く気付いておりませんでした。何たる早とちり、粗忽者の誹りを受けても仕方がないと自省し、自身の戒めのためこのまま第2巻のレビューに第3巻のレビューを書くこととします。
2017/07/20
HANA
怪奇小説アンソロジー。今回は黄金期の作品が多めで読み応え十分。何だかこの巻は自分のために編まれたような気がしてきた。それほどまでに好みの作家が勢ぞろい。マッケンやエーヴェルス、ウェイクフィールドの未読の作品が今更読めるとは思わなかった。マッケンは独特の神秘主義的な、エーヴェルスは聖が惨に変わる一瞬が実に見事。マイリンクも収録されていたが同人誌で翻訳されてたので再読。他にもE・L・ホワイト「鼻面」やウエイクフィールド「釣りの話」が薄気味悪い雰囲気を醸し出していて大満足。いつまでもこの世界に浸っていたかった。
2014/10/16
KAZOO
荒俣さんの編纂による怪奇文学の第2弾です。ほかの怪奇小説を集めたものには掲載されていないものが多く結構楽しめました。この本のとくに私が好みとしているのは最初にその作品関連の絵が掲載されているところにあります。また最後にはかなり詳細な作家や作品についての解説が荒俣さんによってなされているので怪奇文学については知識をさらに得ることができました。はやく第三巻が出ないかと期待しています。
2014/10/24
トムトム
シリーズ1は19世紀のお話でした。人狼の話など、少し時代を感じました。シリーズ2は近代。なかなかに恐怖を感じられるお話ばかりでした。現代の私にも感覚の合う怪奇です。新しい才能を見出すのも良いけれど、埋もれてしまった名作を現代に蘇らせるという作業も楽しそうです。最後に載っている作品解説で、荒俣さんの博識ぶりに脱帽!
2021/02/23
かわうそ
1巻に引き続きすさまじい情報量の編者解説と多彩な図版に圧倒されるだけでなく、時代が進んで収録作品のクオリティも更に上がった印象。マイリンク「紫色の死」、メトカーフ「ブレナー提督の息子」、コッパード「シルヴァ・サアカス」あたりが特によかった。
2014/11/29
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