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一八八八切り裂きジャック (クイーンの13)

一八八八切り裂きジャック (クイーンの13)

一八八八切り裂きジャック (クイーンの13)

作家
服部まゆみ
出版社
東京創元社
発売日
1996-05-01
ISBN
9784488012199
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一八八八切り裂きジャック (クイーンの13) / 感想・レビュー

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夏子

題名の通り、1888年のロンドンを舞台に日本人留学生二人の巻き込まれた切り裂きジャック事件が臨場感たっぷりに描かれています。登場人物百人以上の内7人以外は実在の人物だという後書きの言葉に吃驚。どこまでがフィクションなのか気になります。全てが終わり、35年後のエピローグにちょっとしんみりしてしまったのですが、最後の最後でニヤリとできた。

2016/11/11

かおすけ

名作。読んで本当によかったと心から思いました。舞台は19世紀末のロンドン。娼婦の連続惨殺事件が起こる。日本からの留学生・鷹原惟光と柏木薫は捜査に協力することになるが…。まるで当時に出版された本のような時代背景の細かな描写にただただ驚きました。ディケンズ、オースティン、シャーロット・ブロンテといった名前が登場してニヤニヤしてしまいました。もしタイムスリップできたら、リアルタイムで読んでみたいです。エピローグでは、涙腺がゆるんでしまいました。

2017/10/05

莉玖

ようやく読み終わりました!500ページ超えの二段組。小さな文字でページ埋めつくされていて、読み応えは充分すぎるぐらいあります。"切り裂きジャック" 名前は知っていても、どんな事件だったのかは詳しくは知らなかったので、かなり興味深く読みました。ストーリー展開は重厚。被害者(死体)の描写がリアルなので、グロいのが苦手な方は注意。最後の最後まで楽しめる一冊でした。少し読み疲れましたが...

2017/12/23

しなの

薫りゆたかな服部まゆみ作品、圧巻の傑作!!!切り裂きジャックとエレファントマンが霧のロンドンで王候貴族に娼婦にそれからそれから...盛り沢山で密度濃い。

2016/05/26

旅猫

ヴィクトリア朝ロンドンを舞台に切り裂きジャックの謎を追う――和製ホームズとワトソンの物語。この時代の雰囲気を楽しめるのももちろんですが、柏木が小説を通じて人間や世界に目や心が開いていく様は、本好きにとっては頷ける場面ではなかろうか。そういえば光源氏になぞらえられる鷹原に対し主人公の名が柏木薫なのも著者の遊び心でしょうか。「ただ拒絶していただけの人間というものに--僕自身も含めた、このわけの解らない存在に--僕は興味を持ち始めたようだ。」(p307)万人ウケはしないでしょうが、とても好きな一冊です。

2012/06/03

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