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夜の蝉 (創元ミステリ’90)

夜の蝉 (創元ミステリ’90)

夜の蝉 (創元ミステリ’90)

作家
北村薫
出版社
東京創元社
発売日
1990-01-01
ISBN
9784488012335
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夜の蝉 (創元ミステリ’90) / 感想・レビュー

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まゆ

夜の蝉がいつもと違ってまたよかった。言う言わないの選択、やるやらないの選択。比較的後ろ向きに生きてきたので、やらないのは生き方って言ってくれたのがよかったです。

2015/05/28

chacha

人の悪意 嫉妬は怖い。表題作 「夜の蝉」は、主人公と姉との確執が解けていく感じ。「人間が生きて行くってことは、いろんな立場を生きて行くってことだろう。拘わりとか役割とか、そういったことを理屈でなく感じる瞬間て必ず来るものだと思うよ。」そうだ!いろんな立場を生きているんだ 私たちは。「六月の花嫁」はミステリぽく面白かったかな。

2015/06/08

吉右ヱ門

今回も、わりとダークなほろ苦い日常の謎。美しい姉は気の毒だったけれど、結果的に別れて正解だと思う。とはいえ、男女問わず嫉妬というものは醜いものだ。そういうものは、蓄積して後々顔に出るので要注意だ。姉妹の蟠りが解けますように!そして、【六月の花嫁】は、嫌な謎じゃなくて良かったー!可愛いほんわかだった。それにしても、落語のくだりを読んでいると、寄席に行きたくなる!

2018/07/30

棕櫚

再読。再再読かもしれないが忘れた。このところ、心が乱れたら、その傷を癒やすために北村薫の文章を読むことにしている。水を飲むように本を読むことは出来ないが、引っかかったフレーズを味わうように心に留め置くようにしている。覆面作家であった北村薫に重なるように、主人公の「私」の形や人となりが、周りの人物の言葉や表現で少しずつ分かってくる。美人なんだよね。でも本人はねじれたふうに否定している。否定する理由はきっと姉の存在。その姉との関わりと、関係の変化を描く「夜の蝉」が面白い。

2015/06/08

punto

人が死なないミステリは、もしかしたら人が死ぬミステリよりも、時に重苦しいかもしれない、と思いました。さすがに人が殺されるのは(幸いなことに)日常的ではないけれど、人の悪意は身近に想像できてしまうので。しかし、そんな意味でドキリとさせられた『夜の蝉』ですが、お姉さんとヒロインとの心情が救いになっていて良かったです。

2014/11/04

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