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秋の花 (黄金の13)

秋の花 (黄金の13)

秋の花 (黄金の13)

作家
北村薫
出版社
東京創元社
発売日
1991-02-01
ISBN
9784488012434
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秋の花 (黄金の13) / 感想・レビュー

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Rie

シリーズ3作目。なかなか円紫さんの登場がないからアレレなんて思いつつ。前作に少し登場した近所に住む仲良し2人組の後輩。〈私〉の出身校の学園祭の準備中にその1人が亡くなった。日常を過ごす中で知り合いが亡くなる。それが若い子であったりすると死がより非日常的に感じる。残された1人は塞ぐようで何かをいい出せない様子。周りから話を聞く〈私〉。長編であって深く考えさせられる。仲の良い子、出会いからして運命的でこの先も一緒にいたいと思う友人の死。なんだかしんみりしてしまった。

2015/04/13

星落秋風五丈原

「円紫さんと私」シリーズ。絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。ひとりが召され、ひとりは抜け殻と化したように憔悴の度を加えていく。文化祭準備中の事故と処理された女子高生の墜落死—親友を喪った傷心の利恵を案じ、ふたりの先輩である『私』は事件の核心に迫ろうとするが、疑心暗鬼を生ずるばかり。考えあぐねて円紫さんに打ち明けた日、利恵がいなくなった。 日常の謎を解き明かしていた私の物語に初めて死が綴られた

1991/03/08

吉右ヱ門

今回は長編。かなり重い日常の謎だった。赦すことはできないけれど、救うことはできる。重くて重くて尊い心。近所に住む、まるで双子のように仲良しな女の子二人。けれど片方の女の子の時間が永遠に止まってしまい…。悶々と悩み考え続ける主人公、そしてその苦しみを分かち合ってくれる大学の友人達。四季の移ろいや素敵な旅先の風景の描写に彩られつつも、痛ましい。毎度のことながら、円紫さんが登場してからの鮮やかな畳み掛け!まさに真打ち登場。希望がもてるラストだった。 今回読めなかった漢字。飜譯。翻訳だってさ!きっと忘れる…

2018/08/18

chacha

前作までは日常の中のミステリーだったが、今回は人が死ぬ。それも私の後輩。仲良し二人の一人。ずーともやもやした状態が続き、円紫さんの登場となる。真相がわかっても、心が沈み、こんな結末が待っている出会いがあるなんて 考えただけでも身震いする。秋海棠が断腸花だなんて。明日輝く何かをしようと思った、その明日が消えてしまったら、どうなのですか。その人の生きたということはどこに残るのです。

2015/06/19

まゆ

人が死ぬのはつらいですね。ただの3作目で死なないと信じてなんかないけどつらいですね。真相を明かしてすっきり解決するはずもなく、おなかの中をきりきりと絞られるようなあとあじです。

2015/05/31

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