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動物園の鳥 (創元クライム・クラブ)

動物園の鳥 (創元クライム・クラブ)

動物園の鳥 (創元クライム・クラブ)

作家
坂木司
出版社
東京創元社
発売日
2004-03-23
ISBN
9784488012960
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動物園の鳥 (創元クライム・クラブ) / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

3部作とは知らず、いきなり最終本を読んでしまってちょっと失敗したかなと思った一冊でした。でも、引きこもり探偵の鳥井と坂木の深い関係はこの一冊だけでも十分知ることができたし、坂木が鳥井を厳しさをもって個の世界からの脱出を望んでいる姿に、友の事を彼のように真剣に考えることが自分には出来るのだろうか?と責めたくもなりました。先日も動物園に行ったのですが、いつも柵や檻の中の動物たちは、いつも何を望んでいるんだろうかと考えることがあるんですが、その姿が鳥井の引きこもりとかぶってしまい辛い部分がありましたね。

2015/08/16

ミナコ@灯れ松明の火

ひきこもり探偵3部作完結編。ふたりと、ふたりを理解する優しい人たちだけで作られた閉じた世界はきっととても心地よいけれど、手を放し そこから飛び立つ姿には勇気をもらえた。読み手から見れば「新しい世界の始まり」でも、当事者にとっては「世界の終わり」だったかもしれない。「終わり」を「終わり」のままで終わらせなかった強さがとても気持ち良かった。登場人物に共感はできなくても感動するってこと、あり得るんだなあ。

2011/07/08

yukision

シリーズ3作目にして最終章の今回は今までの連作短編と違い長編で,最も入り込みやすかった。動物園内で見つかる虐待された猫の謎を解くために動物園に向かったが,そこで意外な人物と再会する。二人の共依存の関係にとうとう出口が見える終わり方で良かった。

2021/10/22

myunclek

シリーズとは知らず手にしました。それもラストとは知らず(笑)「和菓子のアン」が初めて読んだ坂木司だったので、文章が少しやわらかさに欠ける印象を受けました。坂木さんには、謎解きはそんなに期待しないんですが…。

2014/02/08

れいぽ

完結編ですね~。終わっちゃったんですね~(しみじみ)。シークレットトラックが良かったなぁ。何も変わらないようで、何もかもが変った。寄りかかる友情ではなく、支えあう友情への転換。相手を支えるには自分がきちんと立っていなくちゃいけないもんね。続編があれば、また皆さんに会いたいです。鳥井の料理にも、また舌鼓を打ちたい!

2010/12/15

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