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スペース (創元クライム・クラブ)

スペース (創元クライム・クラブ)

スペース (創元クライム・クラブ)

作家
加納朋子
出版社
東京創元社
発売日
2004-05-31
ISBN
9784488012984
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スペース (創元クライム・クラブ) / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

駒子シリーズ第三弾。今回瀬尾に送られるのは「前略はるか様」で始まる手紙16通73ページ。駒子の書いた手紙にしては・・と感じたのですが、ネタバレ自粛。瀬尾の謎解きよりも「僕らの間には、まだたくさんのスペースがあるんだろうね。でも、それは、こんな風に一緒にいて、たくさん話をすれば、だんだん埋まっていくのかな・・きっと近いうちに」瀬尾からこんなセリフ引き出した謎(手紙)の出題者・天然健気な駒子の圧勝。そして駒子から視点が変わるバックスペース。「恋は裏の小窓から、知らないうちに飛び込んできていた。→続く

2012/07/16

hirune

駒子と瀬戸さんの恋はじんわりと進行中。なのにもう一人の家族関係で自分のアイデンティティーに悩む女の子は運命の人とこれでもかっ!というほどの奇跡の出会いをして、悩みも何も吹っ飛んじゃって彼の元へ…情熱的だね〜。あのアルバイターは神出鬼没^^; 最後にあんな繋がりがあるとはビックリ。。パズルのように収まった物語でした。

2015/05/19

美登利

正直言って前半部、スペースの手紙の部分は何となく違和感があり、少し退屈でした。手紙がやり取りでなく一方的だったせいもあるのだと思ってたのですが、そこには沢山の謎が隠されてたのです。スペースと言う言葉が何度となく出てくる意味、またバックスペースで明かされる真実でとても深いストーリーなんだなあと最後にはポカポカと心が暖かくなります。私は加納さんの作品を遡って読んでいるので、この作品に出てくる「白血病」の描写にドキッとしました。駒子と瀬尾さんの恋の行方は、ななつのこものがたりへと繋がるのですね。良かったです。

2015/04/19

へくとぱすかる

ミステリであると同時に、ごく上質の小説を読み終わった感じ。日常の中にも、こんなに心の物語があるのかと思うと、こけ脅しにみちた小説が、急に品のないものに見えてしまう。心理描写の細やかさには脱帽。最終盤の、あと残りページもわずかのところで、とんでもない仕掛けに出くわして、思わず「ああ!」と目をみはった。やはりこれは第一級のミステリだ。

2013/10/18

takaC

いい物語だな。「スペース」⇔「バック・スペース」のタイトルも意味深だね。

2012/10/10

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