心のナイフ 下 (混沌の叫び1) (混沌の叫び 1)
心のナイフ 下 (混沌の叫び1) (混沌の叫び 1) / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
大人たちが築き上げた虚飾の世界から主人公のトッドとヴァイオラは逃避行を続ける。しかし執拗に追ってくる”プレンティスタウン”の男たち。彼らは、なぜドットたちをこうも執拗に追ってくるのか?”プレンティスタウン”に隠された真実とは何なんか?何もわからないまま彼らは“ヘイヴン“を目指して逃げていく。途中幾度となく命に係わる危険な目に遭いながら“ヘイヴン“を目指す。ある日”プレンティスタウン”で別れたはずのベンと遭遇し”プレンティスタウン”の真実を聞く―― トッドはなんとか“ヘイヴン“にたどり着くのが―― !?
2017/04/11
海猫
ヤングアダルト小説ということを抜きにしても娯楽的な要素はかなり薄い。にしても読ませるのは語りの巧みさと書き手の過酷で容赦ない姿勢が作品に強烈な緊迫感をもたらしているからであろう。次にどんなつらい展開が起こるかわからない。どえらいところで第一部は終わってしまったがやはり続きがどうしても気になる。またこの物語がどこに向かっているのか?何を訴えたいのか?全貌はまだ見えず、続編の刊行を待たざるをえない。
2012/07/31
わんこのしっぽ
甘かった…。第一部下巻だからある程度まとまった結末だろうと思い込んでいた自分が浅はかだった…。物語は絶望的な局面に突入してしまい、えーっ!!そこで終わるの!?下巻もとにかく逃げます。相変わらず面白みは感じませんが、逃げているのでひたすら追いかけています。狩猟本能に訴えるのか?(^^; ここまできたら結末を読まないことには…。
2013/09/21
ぱせり
この先に何が待ち受けているか考えただけでめまいがしそう。でも、ベンが「希望」って言ったんだよ。この物語が希望へ続く物語であることを信じる。どこからどこまで希望がないように見えても、希望はある、と信じ、伝えられるような生き方を、大人であるわたしはできているだろうか。とにかく早く続きを読ませてください。
2012/07/13
詩歌
プレンティス・タウンから軍が押し寄せるが、姿を見せる前にノイズが聞こえる。それがまるで蝗の羽音のようで、焦燥感がお腹の底に蓄積していく。身を切る決断と再開の喜び、やはりという悲しい知らせ。それでもトッドの闘いは孤独ではないし、度々何か大切なものを見つけたように感じる。それが段々力に育つといいな。今の時代、正義という言葉は傲慢に感じられるから、今後トッドの成長が気になる。
2014/12/10
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