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問う者、答える者 上 (混沌の叫び2) (混沌の叫び 2)

問う者、答える者 上 (混沌の叫び2) (混沌の叫び 2)

問う者、答える者 上 (混沌の叫び2) (混沌の叫び 2)

作家
パトリック・ネス
金原瑞人
樋渡 正人
出版社
東京創元社
発売日
2012-11-28
ISBN
9784488013493
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問う者、答える者 上 (混沌の叫び2) (混沌の叫び 2) / 感想・レビュー

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ヴェルナーの日記

”混沌の叫び”3部作の第2作目。理由も分からずに故郷のプレンティスタウンを追われた少年トッドは、宇宙から来た少女ヴァイオラと共に逃避行を続け、やっとの思いで伝説の街”ヘイブン”へ辿りつく。しかし、そこに待っていたのはトッドたちより先回りしていたプレンティス首長だった。地獄の逃避行は果てにたどり着いた場所は"ヘイブン"(天国)ではなく地獄(ヘル)だったという笑えない物語。果たしてトッドたちの行く末は―― 

2017/04/24

わんこのしっぽ

シリーズ第二部の上巻。混沌としたストーリー展開。独裁者と優秀な指導者の違い。平和を手に入れる為の闘争、そのために流れる多くの血。現実の世界を濃縮して描かれています。書かれている内容は相変わらず殺伐としてますが、第一部より主題が見えてきた分すんなり読めます。

2013/12/22

tom

全三巻の二巻目の上。妙に中だるみしてしまった感じで、読み進めることが鬱陶しくて辛い。でも、第三巻は面白いらしい。仕方ないから、第二巻の下も借りてきた。と、ここまで書いてみて、この本の鬱陶しさは何故かと考えてみたのだけど、たぶん、主人公が自分の意図とは違うところで、なし崩し的に悪行に荷担していくところなのだろうと思う。物語にカタルシスを求める者としては、自分もいっしょにドツボに入っていくような気分になってしまうわけ。ああ、鬱陶しい本だ。

2017/06/29

ハルト

少年少女に容赦なく突きつけられる現実の厳しさ、戦争のシビアさ。互いから引き離されながらも、互いを求め続ける二人。YAとは思えない過酷な環境、展開には胸が痛み、周囲の思惑によってままならないでいる状況にはもどかしさを感じて、やきもきしどおしでした。もどかしさを感じるのは本人たちに対してもで、その未熟さや思慮の浅さや場のわきまえをできずな激しい感情の発露には、その存在の生々しさ及びこんな体験をするには彼らは若すぎるのだという痛ましさを強く感じました。多大な犠牲を払って勝ちるものに未来はあるのか。下巻もドキドキ

2013/01/25

遠い日

引き裂かれてしまった二人。トッドとヴァイオラ。お互いの安否も正確にはわからぬまま、現状に耐えるしかない。誰を信じればよいのか、いったい、信じきれるものなのか。ヘイヴンの町でプレンティスは、なにを企むのか。暴力と抑圧、コントロール。苦しい物語の先がまったく見えず、息を潜めて闇を手探りで進むような感じだ。二人が生きのびることを諦めないことだけが微かな希望だ。

2013/01/22

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