ねじまき男と機械の心〈上〉 (大英帝国蒸気奇譚2) (創元海外SF叢書)
ねじまき男と機械の心〈上〉 (大英帝国蒸気奇譚2) (創元海外SF叢書) / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
パンクスチームの続編。今回のテーマは霊的存在と資本主義社会における労働者階級。伝令インコの口の悪さもパワーアップ!それにしてもチャールズ・バベッジの労働者階級への蔑視やメイベル縁起での仕打ちは本当に腹が立って仕方が有りません。でもスウィムバーンと伝令インコが登場する度にホッと一息つけるのが救い。自称、ロジャー・ティチーボーンの意見に反対すると頭痛が起きたり、労働者階級には伝染病のように伝わる暴動への扇動ぶりは彼はロボトミー手術によってテレパスを得たと思っていたけど、どうやら霊も関係しているようで違うみたい
2015/09/23
みろ
スチームパンクにオカルト風味がプラスされて、ますますごちゃ混ぜ感の増した2作め。伝令インコがますますパワフルに罵倒してきて楽しい。
2016/01/10
スターライト
マーク・ホダーのスチームパンク第2弾。貴族の跡継ぎ問題に、いろんな事件がからみあい、それに我らがバートンとスウィンバーン君が挑む。様々なガジェット群に、今回はオカルト要素も加わるという快作。リーダビリティの高さも相変わらず。このまま、ラストまで突き進んでほしい。
2016/02/12
すけきよ
シリーズ第二部。巨大昆虫バス、ロボ執事、怪奇植物、それに加えて、ロンドンを襲うゾンビ軍団! と前にも増して、何でもあり感が過剰になっている。好きか嫌いかなら、スチームパンクは好きなんだけど、強い不満がある。蒸気機関で飛行機械やコンピューターを動かすならいいんだけど、現代科学でも作り出せていないものが、ヴィクトリア朝に存在しているのが、どうにも違和感を覚えてしまう。作者がサービスを提供すればするほど、ガジェットは現実離れしていく。まぁ、今のスチームパンクはファンタジーってことはわかってるんだけど。【つづく】
2016/01/07
辺野錠
虫から作り出した乗り物も登場しロンドンはさらに滅茶苦茶になりバートンとスウィンバーンは黒ダイヤを巡る事件に巻き込まれどうなるという印象。そしてこんな天一坊みたいな事件イギリスでも起こっていたのね。イギリス製天一坊は何故人を操ることが出来るのか、どんな陰謀が巡らされているのかで下巻が気になる。
2015/11/12
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