人間の消失・小説の変貌 (キイ・ライブラリー) (Key Library)
人間の消失・小説の変貌 (キイ・ライブラリー) (Key Library) / 感想・レビュー
ぐうぐう
笠井潔の評論と笠井潔の小説は、密接な関係性にある。小説が評論の実践としてあるのだ。そういう観点から、自身の論考や説を物語化する作家である瀬名秀明の『デカルトの密室』を笠井が高く評価するのは、よく理解できる。ただ本書は、人間の時代だった19世紀を経て、人形の時代となった20世紀、そしてもはや人形である自覚をもなくした新世紀の小説を論じるだけに留まらず、作家の無意識を照らし出す批評が作家に刺激を与え、さらなるレベルの小説の出現が今度は批評家を刺激するという、理想の関係性を求めている。(つづく)
2010/03/22
たなと
名前と認証――北山猛邦『「ギロチン城」殺人事件』のみ読了。
2012/10/07
naoya_fujita
作品論から社会論・人間論・小説論へと駆け上がるスリリングな作品論。特に後半のテンションが高い。
2009/11/24
あんすこむたん
中心は文学作品を論じているが、漫画やアニメ(「GUNSLINGER GIRL」や「雲のむこう、約束の場所」)も論じているのが特徴。作品から現代を読み解いていくスタイルが気に入りました。特に東野圭吾の「容疑者Xの献身」についてはツィッターでの発言では知っていたものの更に詳しく理由が分かり、なるほどと思った次第。
2012/10/16
アレ
容疑者X論は名文
2012/04/18
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