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探偵小説と叙述トリック (ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?) (キイ・ライブラリー)

探偵小説と叙述トリック (ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?) (キイ・ライブラリー)

探偵小説と叙述トリック (ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?) (キイ・ライブラリー)

作家
笠井潔
出版社
東京創元社
発売日
2011-04-28
ISBN
9784488015312
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探偵小説と叙述トリック (ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつか?) (キイ・ライブラリー) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

探偵小説論の中でも、叙述トリックに的をしぼった評論。前置きなしでタイトルを挙げていくので、未読の作品が多い人は用心して読む必要がある。さて、某作家の某作品(ここまで隠さないと……笑)は叙述トリックの古典として超有名であるが、もちろん焦点はこの作品に当てられている。アンフェアかどうかを議論の出発点におきながら、この1世紀のミステリにとって、叙述トリックの案出は、おそらく不可避だったんだろうと納得させられていく。そして今後のミステリはどこへ行くのかが気になるが、それが読みとれないもどかしさも伝わってくる。

2015/06/23

叙述トリックだけで1冊やってしまうとは。語りの問題を含め、刺激的で示唆に富む記述も多いが、「なんでこんなに拘泥してるの」という箇所もあったり。それを含めて楽しむ本。しかし著者にはそろそろ実作の単行本化をちゃんと進めて欲しい。ここ何年も小説作品が出てないですよ……。

2011/08/01

風見鶏

卒論の参考資料。対談での笠井氏の逃げ口上は評論家として好きだっただけにかなりがっかりした。第三の波をステージごとに分類するまではいいとしても、「トラウマ本格」とか「カルト本格」とかに進んだりジャンルXとかまで出てきたところでもう世代論の限界なんだと思った。「第三の波」は新本格というムーヴメントを定着させるためのツールだったはずだから、もうとっくに役目は終わっていたんだよ。

2014/12/23

千葉さとし

言い落としをキイとして叙述トリックについての思考を展開する本書、ちょっと読むのに難儀しながらも読了。思うに、連載形式と長文の評論って、ちょっと相性が悪いような。それはさておき、本書の議論は20世紀探偵小説論、というよりは20世紀小説のあり方までを射程に入れたもの、そして笠井潔の評論ならではの抜け道の塞がれっぷりが素敵です(笑)。私見ですが、こんなことを考えて読みなさい、というのが批評なのではなく、作品から可能性を最大限に汲み取り、そこから独自の読み取りを示すのが批評ではないかと。本書でまた再認識した次第。

2012/02/10

なかたし

まだ、かろうじて何を言ってるのか分かる。そういう考え方あるのかー、と口開けてボケーとしながら読んだ。

2013/10/13

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