原作と映像の交叉光線 (ミステリ映像の現在形) (キイ・ライブラリー)
原作と映像の交叉光線 (ミステリ映像の現在形) (キイ・ライブラリー) / 感想・レビュー
遊々亭おさる
その昔、『このミス』書評家陣と新本格作家陣の間で大論争戦が繰り広げられていた頃、感情論に走る両陣営をしり目に新本格寄りの立場ながらも比較的フェアに争いを見つめ、建設的な提言をされていたのが貫井徳郎さんとこの本の著者である千街さんだったと記憶している。その頃から氏の書評は何となく気にするようになり本書も手に取る。恥ずかしながら僕は最後に劇場で観た映画が『どろろ』という完全なる映画素人なので気になる作品だけを摘まみ読み。ミステリ通で映画通の方もネタバレを含みながらの評論集なので未読・未視聴の作品にはご注意を。
2015/11/14
SKH
四部構成。原作ありの作品を映像化することにより、生じる差異や齟齬から制作者らの意図を探り、考察。C・プリースト「奇術師」、S・ミルハウザー「バーナム博物館」、「独身者の機械」。
2014/11/20
あんすこむたん
映画を見ていてもなかなか気づけない所まで、作者の豊富な知識をもとにかなり詳しく語られている。とても参考になった。
2015/07/27
nur1202
映像化されたミステリ作品のうち、原作と異なった内容になっているものを、原作と比べつつどのような意図があったのかを紐解くという内容。 狙いは面白いんだけれど、最初の「犬神家の一族」以外はあまり目的が達成されていない感じ。 後半は、あまりミステリっぽくない作品も出てくるので、企画倒れ感がそこはかとなく漂いますね。 さらに、取り上げられている作品のネタバレが含まれるのは、この企画上しょうがないため、買って読もうと思っても、目次を確認して本当に買うか考えた方が良さそうです。
2014/10/13
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