アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 1)
アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 1) / 感想・レビュー
みち
ほう、伏線を回収するとはこういうことなのかと、感心させられた。すごく切なく哀しくちょっと嫌悪感があるような状況なのに、どんどん読み進んでいけるところがうまいなぁと思った。麗子さんがカッコいいな。
2015/10/20
れいぽ
二年前から続く3人の物語に飛び入り参加した主人公。動物虐待の描写は辛かったけど、人を煙にまく様な格言?が随所にちりばめられていて、おおw伊坂節だ、と感銘をうける。しょ、祥子さん!こんな所でお名前がでてくるとは(爆)二年前の物語の結末は悲しいけれど読後はふっきれた切なさにかわる。スコーンと晴れた青空を見上げて、ふと切なくなるような。
2010/08/13
nakanaka
映画を先に観てからの読了となりました。かなり原作に忠実であったのですね。主人公の椎名は物語の中心となる事件にあまり関係が無いという構成が個人的には斬新で素晴らしいと感じました。またブータンの思想が知れて勉強になりました。生まれ変わりを信じたり他人のことばかり考えて生きる等素晴らしいのですがオープンな性関係である点が矛盾しているような。嫉妬があまり無いということかな。琴美の最期は切なくて辛かったです。十分面白かったのですがやっぱり原作を先に読んだ方がもっと楽しめたんだろうなぁ、失敗した。
2016/06/02
拓郎
良かったです。伊坂さんて何でこんなに人を不安に陥し入れるのがうまいんだろう。琴美がどうなるのか先を読むのが怖かった。河崎も麗子さんもかっこよすぎです、最後残念だったのはコインロッカーでディランを流すところが共感できなかったことです。
2015/12/06
くろり - しろくろりちよ
現在と二年前の出来事が交叉して描かれる。大学へ通うため一人暮らしを始めた初日に、悪魔めいた隣人から「本屋を襲わないか」と持ちかけられる大学生。ペット殺しが横行し、巡り合わせで犯人に目をつけられた女性と外国人。二つの物語を結ぶ河崎という饒舌な男。してやられたなぁ…。神様をコインロッカーに閉じ込めて、輪廻を信じて今この時は大したことじゃないって鷹揚に構えていられるその男の生き方が素敵だったな。自分の信じるものって、あると素敵なものだなぁ。
2012/03/09
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