さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア 3)
さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア 3) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
久しぶり?の米澤さん作品でした。う〜ん、やっぱり私には今のところ、ストライクな作品ではなかったかなと。きっと本作に登場する学生さんの年代が手にとって読むとココロに響くのかもしれませんが、あまりにも瑞々しい作風で、ちょっとツラかったです。作品全体を通し、ユーゴスラビアの話が展開するので興味や関心のある読者さんなら十分に楽しめると思われますが、そうでない方は正直ちょっとツラいと思われます。しかし、ふだん慣れ親しんでいる慣用句や諺を改めて学ぶにはいい機会だったかもしれません。もう少し米澤さん作品を読んでみます。
2016/06/18
ゆみねこ
太刀洗万智の高校生時代の物語。彼女は脇役、英語より日本語の上手なユーゴスラビア人の少女・マーヤと守屋たち高校生。結末は悲しかったな…。
2016/07/17
あつひめ
平和なところで暮らしていると、心が鈍感になってしまうことがあるのかもしれない。自分の国を守るため、住みよい国にするために一生懸命な若者がこの世界にはたくさんいるはず。今・・・こうしてノホホント暮らしていていいのだろうか・・・何かできること、学ばなければあるのではないだろうか。でも・・・ただ「何か」じゃダメなのかもしれないけど、最初は漠然としていてもきっと「何か」を見つけられるとおもうんだけど。物語は1本の筋に平行に淡い恋心を隠しながら進んでいく。高校生よりは大人びた人物設定だったような気がする。
2011/11/15
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
1年前、主人公たちの町に訪れ、2カ月の滞在の後に去って行ったユーゴスラビアの少女・マーヤ。その消息をつかむため、主人公たちが思い出をたどり、彼女の居場所を探し求める。そんなミステリーの味わいもあるのだが、むしろ、マーヤとの出会いを通じて生き方を見つめ直す姿を描いた青春小説といった感じ。それだけに、明かされる真相は予想の範疇とはいえ重く、結末の虚無感のような心境もやるせない。いろいろな意味で心を揺さぶられた感じがした。読後に残るほろ苦い余韻もズシリと重い。でも、それだけ心に残る良作なのだとも思う。
2011/04/18
mikea
ユーゴスラビアの歴史について、外国からみた日本が少しみえる話でした。自分は将来どうなっていくのか…何をしたいのか…なんともいえない不安感など10代にもつ感情が分かりやすく表現されていて切なくなります。Story sellerにスピンオフを読んだ時はピンとこなかったから、再読したい。今なら何か感じ取れるかも。
2012/06/24
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