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少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

作家
北山猛邦
出版社
東京創元社
発売日
2007-01-30
ISBN
9784488017224
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少年検閲官 (ミステリ・フロンティア) / 感想・レビュー

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yukision

焚書が行われ,ミステリを知らない人たちが住む町。数年前から首なし死体が次々と発見され,同時に家々に謎の印が記される。その町ではでは死が身近にあってはならず,殺人事件があったとしても人々の反応は乏しい。そこで捜査を始めるのが後半ようやく登場するタイトルの少年検閲官エノ。事件の全貌はいかにも北山さんらしい奇想天外なものだったが,それよりも物語全体に漂う不思議な雰囲気が印象深い。

2021/10/20

aquamarine

焚書により書物が駆逐される時代。旅をしてきた英国人クリスの目で見る情景だからなのか日本のはずなのにどこか西洋のような雰囲気が漂います。序章や間奏による話の流れや「探偵」という言葉の使い方、ガジェットの作成された経緯など本当に読み手を惹きつけるのが上手いと思います。一気にひきこまれて読み進めました。ミステリという概念がない世界というのはこうなるんですね。犯人の見当は意外と簡単につきましたが、死体処置の必然性にはわかったとき鳥肌がたちました。ラストの展開もとても好きでした。続編を読むのが楽しみです。

2015/01/13

ダイ@2019.11.2~一時休止

そんな動機ありって思うが、トリックは流石という感じ。

2014/02/27

かさお

異国情緒あふれる本格ミステリに満足☺️。書物が禁止され情報源は統制された内容のラジオのみという世界(いまのロシア状態?)で首切り殺人が起こった。書物が無い=ミステリも無い=殺人の概念が無い=死体は全て自然死🤯とされる設定が面白い。しかしミステリを守りたい有志により、ある形にして技法が代々受け継がれていたのだが、それ故に悲劇が生まれる。あながち創作で終わらず、気候変動後の未来のノンフィクションになるかも?と思いながら読んだ。トリック、動機、世界観、エグい部分はあれど、世界観の虜となった、う〜ん、面白い!

2022/05/23

紅はこべ

真っ先に連想したのが『華氏四五一度』。フィクション、物語を奪われたら、人間はどうなるのか。本作ではミステリに特化しているが、もっと幅広い問題だと思う。人間には架空の世界が必要なんだと思う。

2014/06/23

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