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金木犀と彼女の時間 (ミステリ・フロンティア)

金木犀と彼女の時間 (ミステリ・フロンティア)

金木犀と彼女の時間 (ミステリ・フロンティア)

作家
彩坂美月
出版社
東京創元社
発売日
2017-09-29
ISBN
9784488017958
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金木犀と彼女の時間 (ミステリ・フロンティア) / 感想・レビュー

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さてさて

『怖い。自分の身に起こっているのは明らかに異常な事態なのに、私以外の誰も、それを知らない』。誰にも気づかれず同じ時間が5回も繰り返していく中に、それが確定するまでに最適解な結末を探し求める主人公・上原菜月の姿が描かれていくこの作品。そこには、『タイムリープ』の面白さを上手く引き出したミステリーな物語が描かれていました。”学園モノ”の雰囲気感を存分に味わえるこの作品。『タイムリープ』の面白さに、ページを捲る手が止まらなくなるこの作品。象徴的に使われる『金木犀の香り』が物語を強く印象づける、そんな作品でした。

2023/10/31

へくとぱすかる

読了後、最も印象に残ったのが、「どうせ」なんて絶対に言ってはだめ、けっして諦めてはいけないということだ。タイムリープに巻き込まれ、あってはならないクラスメートの死を阻止するために、文化祭の本番、菜月は午後の1時間をくり返す。しかも制限回数という絶対的な壁。青春SFだった雰囲気が、最終章から、俄然ミステリに変化する。そこがすごい。物語はほとんど、その1時間の描写に徹底するので、読み終わっても、とても長篇だったとは思えないスピーディさだった。ところで、壊れやすくても友情は大切にしたいものだ。きっとやり直せる。

2020/07/27

ダイ@2019.11.2~一時休止

学園ものですが、西澤さんの代表作の設定に近い1時間が5回リプレイされる中で発生した友人の死を回避しようとする。最後のターンはイイ感じ。ただなぜ主人公は成功?の最初と同じ行動をとらないのという疑問が・・・。

2017/10/13

みかん🍊

タイムリープ、リプレイと言うと『秋の牢獄』ですがこの主人公はきっかり1時間5回だけのリプレイと分かっているが、呑気に楽しんでいる訳にはいかない、同級生の男子高校生が屋上から落ちるのを助けないといけない、事故が自殺が殺人か、犯人を見つけ阻止しないと焦る、不思議な体験から人と距離を置いて深く付き合うことを避けていたが事件を追ううちに気持ちに変化が起こる、今の子は自分を隠して違う自分を演じる、昔は合わないとか意地悪なこ嫌いなこはいたが裏表は少なくもっとストレートだった様な気がする。文化祭はやっぱり青春だな~

2017/11/15

だんじろー

なかなか良くできてますね。←お得意の上から目線。 連続するタイムリープとは、何だか面倒くさいなあ、と思いきや、読む者を退屈させないように上手に工夫されていました。他の方のレビューにもあるとおり、最終章の菜月の行動には目頭が熱くなります。人死にに絡んでいるにも関わらず、ミスリードのレベルがかなり軽いところが気になるっちゃあ気になるけれど。

2017/10/30

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