ポオ全集 3 新装版
ポオ全集 3 新装版 / 感想・レビュー
やいっち
ミシュレの「海」を読んでたら「ユリイカ」を想起。40年以上前に買って読んだ。小説は繰り返し読んできたが、ポーのエッセンスに触れてない気がしていた。「小説のみに偏していた翻訳紹介から一歩進んで、評論・詩・随筆・書簡などをすべて収録した、わが国唯一の画期的全集。特に小説は執筆年代順に配列して研究、鑑賞の便宜をはかり、各巻末には世界的な文学者によるポオ論と詳細な解説を付した。」
serene
全詩六十三篇、詩論三篇「構成の原理」「ユリイカ」「詩の原理」、さらにその他評論と書簡が収録という豪華な内容で読み応え十分でした。 「ユリイカ」は以前読んだ宇宙論の本で紹介されていて読んでみたかったのです。 物質ならびに精神的宇宙についての論文という副題付きの宇宙論であり詩論である、と同時にこれ自体が散文詩でもあるというのだけど・・・詩には見えない。 とっつきにくい内容を頭に入れるためにも音読してみたところ、たしかにそこに旋律のようなものが感じられる気がしました。 ポオ以外の誰にも書けないと思う、こんな詩。
2012/06/11
MatsumotoShuji
東京創元社版全集
2005/11/20
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