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凍える島: 第4回鮎川哲也賞受賞作

凍える島: 第4回鮎川哲也賞受賞作

凍える島: 第4回鮎川哲也賞受賞作

作家
近藤史恵
出版社
東京創元社
発売日
1993-09-01
ISBN
9784488023355
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凍える島: 第4回鮎川哲也賞受賞作 / 感想・レビュー

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とも

★★★本格派ミステリーで、この手のタイプの小説をクローズドサークルと呼ぶらしい。後書きにもあるように、「そして誰もいなくなった」と対比されており、納得いくもこれほど緻密に練られた内容にもかかわらずに大して面白いと感ずることが出来なかったのが、なるほど昔クリスティーを読みあさり、それが私のミステリーのベースになっているが故、焼き直しにしか思えなかった為か。とはいえ、筆致、文体、プロットすべてがある意味高いレベルにこれがデビュー作であることに驚きながらも、なるほど のちのちの「サクリファイス」の作者かと納得。

2015/10/01

かさお

肌に合う作品。鮎川哲也賞、離島での殺人、でコテコテの本格ミステリかと思えば違った。私的には、1993年バブルの終わりごろ、どこか膿んだような怠惰で熱くなる事をバカらしいとする風潮の群像劇ミステリー。少しメロドラマのような陶酔感、不倫は文化と某芸能人は言ったが、金と暇と余裕が無ければ出来ない。あの時代ならではの人物像。作中では「希薄」という言葉で表現された。そう、実体感が無く厭世的な彼ら、そこが共感出来ると、この物語はとても深くなる。文も読みやすい。トリックや謎をこの人ならではの味付けで描ききった良作。

2021/12/19

さなごん

近藤さん祭り中。デビュー作。ワンピィスなどの独特の表記が苦手(^^;そして、なんだかよくわからん結末。携帯のない時代ならでは?いや、あってもアンテナ立たないかな。

2015/09/10

そのぼん

えぇー、やはりこの人が犯人だったのか・・・。無人島を訪れた人々の間で巻き起こる殺人事件を描いた作品でした。それぞれの人物の中で恋愛事情が複雑に絡んでいたりして、最後の最後まで一体誰が犯人なのか分かりませんでした。

2013/11/16

26年前の1993年に出版されたこの作品、一種の密室殺人物と言えなくも無いだろうが、「ピイナッツ」 とか、「コオヒイカツプ」 「ジインズ」 「カウンタ」 「ペエジ」といった時代がかった表記にしたのは何故だろうと変なところが気になってイマイチ入り込めなかった。というか、不倫関係にある男女の葛藤が伝わらず、男の身勝手さばかりが鼻について後半は流し読みになってしまった。現在の犬の可愛さを書く近藤史恵さんとはかなり乖離している物語に戸惑ったというのが本当の所のようだ。

2019/09/10

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