KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

赤々煉恋

赤々煉恋

赤々煉恋

作家
朱川湊人
出版社
東京創元社
発売日
2006-07-10
ISBN
9784488023867
amazonで購入する

赤々煉恋 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

けい

お気に入りの方の感想から手に取った作品。久々のまっ黒朱川作品でした。ある一つの事柄に異常なほどの愛情を注いでしまった人々が、異世界へ踏み込んで行く様を幻想的かつ赤裸々に描く5編からなる短編集。黒一色の朱川ワールドは安定感抜群。やはり朱川さんの場合は、こちらの方がベースになるのかなと再確認しました。淡い夕闇に溶け込んで行く様な寂寥感を堪能できた作品でした。

2014/12/21

ぷっくん

初読み作家さん。ホラーのようですがすごく綺麗で不思議な作品!5つの短編からなり、好きな物は『死体写真師』と『レイニーエレーン』死体写真師は最後が面白いし、レイニーエレーンは園子温監督の映画『恋の罪』東電OLを見ているかのような作品でした☆『私はフランセス』は切ない愛を感じた。どれも不思議な物語なんだけど面白く読めたのでオススメ〜☆

2016/06/03

どちらかと言うとアブノーマルな愛を集めた短編集。全体的に仄暗く、ぞっとさせられながらも、どこか惹かれてしまうような不思議な雰囲気。歪んでいる、狂っていると人は言うかもしれない。しかし、そこには確かに愛と呼ぶにふさわしいものが存在していた。それはアブノーマルであっても決して醜いものではなく、間違いなく美しいもの。救いのない話も多いけれど、そこがこの短編集のいいところでもあるのだと思う。読む人を選ぶ作品かもしれないけれど、私は好き。お気に入りは「死体写真師」かな。他の作品を読むのがますます楽しみになった。

2018/05/09

horihori【レビューがたまって追っつかない】

倒錯した愛に溺れる人々の姿を妖しく切なく描く短編5編。「死体写真師」若くして亡くなった妹を綺麗に撮ってくれる葬儀屋「レイニー・エレーン」浮気相手の主婦と訪れた雨のM山町での級友との再会「アタシの、いちばん、ほしいもの」あてもなく街を彷徨うアタシ「私はフランセス」同級生に宛てた不幸な過去を捨てた自分の半生を綴ったMD「いつか、静かの海に」小学生の時に出会った月星人のお姫様。ネクロフィリア、アポテムノフィリアが出てきて、滅入る。人の性癖や嗜好はいろいろだけど、私には無理。

2007/12/28

藤月はな(灯れ松明の火)

「愛するってどういうこと?」なんて青臭いことを質問するような歳でもなくなったのですがこの本は改めてその問いを考えさせられる本でした。どの話も戦慄しながらもどこか惹き付けられてならない官能性と哀切さ、歪さに魅入られそうです。ある本の言葉を使うならば彼岸へと行きそうでした。

2011/05/07

感想・レビューをもっと見る