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TOKYO BLACKOUT

TOKYO BLACKOUT

TOKYO BLACKOUT

作家
福田和代
出版社
東京創元社
発売日
2008-10-01
ISBN
9784488024369
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TOKYO BLACKOUT / 感想・レビュー

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紅はこべ

設定が東北で起きた大震災の後だが、実はこの小説が出たのは2008年。小説家の想像力預言力は、政治家や官僚を上回る証拠かな。実在の事件が引用され、犯人が爆破に使うラジコンヘリはドローンのことだよね。現実にあり得るテロ事件。ただあくまで個人的感情で起こされていて、政治的宗教的背景はない。強いて言えば司法への抗議か。電気のせいで星が見えない東京の空は悲しいね。

2015/11/04

ミーコ

難しかった と言うのが1番の感想ですが、震災前に書かれてるというのに 驚きました。東京が1日でも 停電になったら・・・と思うと恐かったです。無関係の人が殺されるのには 違和感がー。安西の哀しすぎる運命が このような事件を生んだ と言う事が辛くなります。最後 あゆみの意識が戻り ママの範子が故意に起こした事故じゃなかった事に救われました。

2015/06/17

きさらぎ

面白くて一気読み。事件の大きさの割に犯人の動機は弱いが、都会の脆さを思い知った。展開が、どことなく「原発ホワイトアウト」に似てる気がしたが、福田さんの作品の方が断然読みやすい。出版されたのは2008年なので震災前。電力供給がストップしたらどうなるかを細かく分析していて圧倒される。”輪番停電”って、そういえばあったなー。震災前にこの言葉を聞いてもピンとこなかったかもしれない。作者は相当取材したんだろうな。

2015/01/29

yoshimi

タイトル通り東京が未曾有の大停電に襲われる。こちらは2008年初版だが未来を予知するように「東北で地震が起き原発が停止」「輪番停電の実施」といった記述があり背筋が冷たくなった。バンコクに駐在していた頃は時間こそ長くないものの頻繁に停電があり、日本の電気供給技術はすごいんだなと思ってはいたが、この作品を読んでその思いが更に強くなった。「日常」はとんでもなく尊いものだと改めて実感。読みごたえのある作品だった。

2015/02/23

seiko★

犯人の悲痛な人生を思うと、憎しみは理解できるが、関係ない人まで、何人も殺してしまうような、大それたことを何でしてしまったのか、、、謙一君に北斗七星を見せたかったから?他にやり方はなかったのだろうか、、、何とも切なくやるせない。。。普通に生活している日常・・・電気はもちろんガス、水があるのが当たり前と思っている毎日が、どれだけ有りがたく幸せな事かと改めて思った。日々支えてくれる人達に感謝!!エピローグが温かく心に沁みた。周防一家はきっと幸せを取り戻せるだろう。

2018/08/29

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