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密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿

密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿

密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿

作家
北山猛邦
出版社
東京創元社
発売日
2009-08-29
ISBN
9784488024437
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密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿 / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

今のミステリの世界では、機械的トリックが軽く見られがち。しかし北山作品を読むかぎりは、まだまだ開拓の余地がありそうだ。まさにタイトルが暗示する。5編中4編までが密室ものである(のが私見です)点もマニアック。新古書店で安く買ったとはいえ、シリーズ2冊目と知らずに読みはじめた。探偵よりえらそうなワトソン役の白瀬とか、岩飛警部とのやりとりも、ケンカの中の信頼っぽく、なかなか楽しい。こうなったら、未読の1冊目が読みたくてたまらない。

2020/05/07

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

気弱なひきこもり探偵・音野順の活躍(?)を描いた連作短編シリーズの第2弾。登場人物たちのコミカルなやりとりに和まされながらも、それでいて凝ったトリックをしっかりと解き明かす本格ミステリーとしても楽しませてくれる感じが絶妙で、その味わいが前作以上に増してきた感じがする。なかでも「停電から夜明けまで」は、積極的に謎解きをしない探偵役の個性の生かし方が秀逸。それ以外にも、今後に含みを残した犯人あり、主人公と正反対の探偵の登場ありと、これからの展開を期待させる要素も織り込まれ、ますます次巻が待ち遠しくなってきた。

2013/12/29

くろり - しろくろりちよ

気弱な名探偵、音野順の事件簿2冊目。偶然密室に入り込んでしまった黒猫が密室の外へと表れる「密室から猫を取り出す方法」/ロッジを借りた人たちの間で見られる「人喰いテレビ」と腕を消失した死体の関係/学校の音楽室で起こった生徒殺人未遂・教師殺人の意外な凶器「音楽は凶器じゃない」/闇に乗じる殺人計画と探偵「停電から夜明けまで」/名探偵勝負で蝋燭に囲まれた密室の謎に挑め「クローズド・キャンドル」▼キャラクター設定と軽快なストーリー運び、キュートなのに本格ミステリ。さくさく続刊も読みたいと思える娯楽作。

2014/01/12

ダイ@2019.11.2~一時休止

名探偵音野順の事件簿その2。短編集。表題作やテレビのやつがイイ。

2014/02/23

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

作り上げた密室に黒猫が侵入した「密室から黒猫を取り出す方法」。人がテレビに喰われるところを目撃した「人喰いテレビ」。6年前の音楽教室で起きた殺人事件の謎「音楽は凶器じゃない」。停電の夜に継父を殺そうとする兄弟の話「停電から夜明けまで」。ロウソクを使って作られた密室。事件は自殺ということで片づけられていたが・・「クローズド・キャンドル」の全5話。シリーズ第2弾。「停電」の話がオチも含めて一番好き。「音楽」はまだ事件は終わった訳ではないのだと臭わせるラストでした。琴宮探偵の再登場はありえるのかな?★★★

2011/11/07

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