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午前零時のサンドリヨン

午前零時のサンドリヨン

午前零時のサンドリヨン

作家
相沢沙呼
出版社
東京創元社
発売日
2009-10-10
ISBN
9784488024499
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午前零時のサンドリヨン / 感想・レビュー

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とら

読メで結構目にしたので気になって手に取ってみた!う~ん...話にあまりのめり込めなかったですね。読了直後の感想「謎解きはディナーのあとでみたいだ」でした。お決まりパターンでライトノベル気味で連作ミステリ。まあ少しこっちの方が恋愛要素とかはあったので楽しかったですが基盤は同じ。だから決してつまらないわけではなく、まあ暇潰しには丁度良い、といった感じなのです。あと鮎川哲也賞を受賞した様で、本の巻末に選評が載ってるという形状が初めてだったので新鮮でしたwこういうのもあるんだなあ。相沢さんの他の本を読んでみます!

2012/07/15

kishikan

青春ミステリ&ライトノベル。でも恋する乙女の・・・じゃなく、高校一年生の須川君が、ちょっと影のある女の子酉乃さんに恋心を持つという展開の日常ミステリ。彼女は凄腕のマジシャンでその技は魔法のよう。その彼女が、学園で起きる様々な事件の謎を解くんだけれど、それより須川君と西乃さんの恋の行方、友人間の人間関係を描いた青春物語として読み進めていったほうが面白い。作者の相沢さん、確かに鮎川哲也賞選考委員の評のように文章力は高いとお見受けするが、あの愚図で煮え切らない須川君のキャラはなんとかならなかったんでしょうか。

2012/03/04

ちはや@灯れ松明の火

彼女の指が魔法をかけた。無口で無愛想な女子高生、くるりと引っくり返せば凄腕マジシャン、どちらが本当の君なのかと奪われた瞳。カードを繰る白い指が踊り、校内に散らばる不可解な事件へと触れて解いていく、それは魔法。一冊を残して裏返った本、ナイフが刻みつけた文字、未来を書き記した手帳、自殺した女生徒の幽霊、謎というマジックのトリックは孤独な叫び。どうしてその声が聞こえるの?お姫さまよりも魔法使いになりたかったひとりぼっちの灰かぶり、それが本当の君だから。彼女の笑顔は魔法をかける、午前零時を過ぎても消えない想い。

2011/12/10

文庫フリーク@灯れ松明の火

私にとって一番の謎は主人公・須川のフルネームとあだ名《ポチ》の由来(笑)優柔不断なヘタレが豹変?決めゼリフ連発の最終話は楽しいから許す(笑)謎の解明役が、昼は憂鬱な顔で人を寄せ付けない雰囲気の女子高生。夜はレストラン・バーで凄腕のマジシャン。この設定は趣向かも。ただ名前が・・酉乃初(とりのはつ)ヒロインの名前から焼き鳥連想してしまう私は種も仕掛けも無いおっさん。「スペードのエースだけが孤立した独りぼっち」の表現に『文学少女と死にたがりの道化』の太宰「自分はまるで真っ白な羊の群れの中に、ぽつんと生まれた黒い

2012/07/25

七色一味

読破。これはミステリ色も強いが、恋愛小説でもある。私個人の意見だが、探偵役に人間的魅力やバックボーンがないと小説自体面白くない、どんなにあっと驚くトリックがあったとしても、それだけでは小説にならないと思ってます。が、この物語は探偵役の酉乃さんも人間臭いし、語り役の須川くんはなんだか頼りなくて──。続きを読みたいと言うか、この作家さんの次回作を読みたいと言うか。新人離れした巧みな文体がとても魅力のオススメ本です。

2011/10/20

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