こめぐら (倉知淳作品集)
こめぐら (倉知淳作品集) / 感想・レビュー
セウテス
【倉知ノンシリーズ】第2弾。同時2冊発売の片方が、この本作である。どちらかと言えば、本作の方がユーモアと言うか脱力を感じる、そんな作品の6つの短編集だ。前半の3作品は、男のブラジャー愛好家の話、時代劇をミステリ仕立てにしたり、ラジオの裏話に見せたりと発想は意外なのだが、謎解きと言うよりもっとゆるい。「遍在」のオチはある意味驚愕だが、SFではないのか。「どうぶつの~」は、アリバイ崩しからの世界がひっくり返るオチの素晴らしさよ。最後は猫丸先輩待ってましたであり、謎解きよりも何よりも、猫丸にほんわかさせられる。
2020/12/10
ちはや@灯れ松明の火
『T-U=C』さてこれは何の公式?凛々しく伸びた背中、堂々と張った胸、違いの分かる男たちの他人に言えぬ秘密と彼らの絆を試す消失事件。ラジオ推理劇場のバカミス原稿に秘められた思惑。姿を消した下手人の謎から始まる留守居役侍探偵の血湧き肉踊る時代活劇。被害者は嫌われ者、平和などうぶつの森を騒がす殺人(獣)事件の犯人探し。可笑しくもバカバカしい事件を盛り上げる意外と本格的なトリックの数々。え?ねこちやんの出番が少ないですと?ラスト満を持して名探偵猫丸先輩が衆人環視の毒殺事件を解明致しますので、しばしのお待ちを。
2012/02/12
ダイ@2019.11.2~一時休止
タイトルに意味はない短編集。Aカップや動物の森がよかった。
2013/09/22
まつじん
脱力系ミステリのオンパレードと思わせておいて、珍しく猫丸先輩の殺人事件の謎解きで締めてます。あとがきを読めばわかるとおりの無駄に長い短篇集です。まぁカル~イものが読みたい時には最適です。真面目に読書したい時にはパスね。
2012/01/28
れいぽ
「なぎなた」の弾けたあとがきに比べて、こちらのあとがきは慎重に弾けている感じですね~(笑)収録作の弾けっぷりはこちらの方が上ですがw「Aカップ」のおバカ設定、「さむらい」の時代劇トリック&ツッコミなど吹き出すポイント多々あり。「偏在」は壮大なホラ話風味ながらも、ちょっと怖かった。あwウワサの猫丸先輩に初めてお会いできて嬉しかったですw
2011/05/24
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