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完全・犯罪

完全・犯罪

完全・犯罪

作家
小林泰三
出版社
東京創元社
発売日
2010-09-29
ISBN
9784488024611
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完全・犯罪 / 感想・レビュー

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モルク

5編からなる短編集。表題作はタイムマシンで過去に戻りライバルを殺す完全犯罪を目論んだ主人公。過去を変えて未来を変えることはできるのか。それによって、いろんな自分と遭遇しごちゃごちゃに…。ちょっとコミカルな感じもする。ホラー的要素も高い「ドッキリキューブ」がおもしろい。作品全体で、いつもの小林さんらしいグロさはほとんどなく、今回はブラックユーモアという感じかな。

2018/11/14

とろこ

5話から成る短編集。表題作である「完全・犯罪」は、設定も登場人物もぶっ飛んでいて、ラストも笑ってしまう。「ロイス殺し」は裏社会×ホラーテイスト。「双生児」は、一見よくある話かと思いきや…。「隠れ鬼」子どもの残酷さと、人間の醜い部分が露わになっている。「ドッキリチューブ」主人公は、自業自得な部分もあるけれど…。全体としては、ブラックユーモア、といった印象。読みやすいけれど、人によって好き嫌いがはっきりと分かれそうな作品。

2019/01/11

Gemi

いつ読んでもこの人の本は面白い。SFとホラーとミステリでありながら、狂気を孕んでいるあたりが最高。これは5つの物語の短編集。表題作の「完全・犯罪」はSF×ミステリのタイムパラドックスもの。頭を柔軟にしないと置いてかれるぞ!「ロイス殺し」はミステリ×魔女。ラスト1行にドキッとさせられるぞ!「双生児」はミステリ×超能力×ホラー。双子の正体に翻弄されるぞ!「隠れ鬼」はホラー×ユーモア。鬼は怖いし嫁も怖いぞ!「ドッキリチューブ」はホラー×狂気。あなたの人生もドッキリかもしれないぞ!どれもこれも好みの物語で大満足!

2020/03/10

bibi

『完全・犯罪』タイムマシンを完成させた博士は、完全犯罪をするために、タイムトラベルして過去に戻るが、、、タイムマシンを作れるくらい頭がいい博士なのに、なんか間抜けなところが笑える。漫才を見ているようだった。どの短編も言葉遊びのようで、頭がこんがらがってしまいます!

2019/07/24

ジュン

図書館本。短編集5編。タイムマシンを使って完全犯罪を企てる主人公。過去は変えられるが、未来は変えられない、タイムパラドックスは発生せず予期せぬ結果に。ちょっと難しいが作者らしい思考。「ロイス殺し」が一番良かったが全体的には物足りない感じでした。

2017/12/02

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