月蝕島の魔物 (Victorian Horror Adventures) (Victorian Horror Adventures 1)
月蝕島の魔物 (Victorian Horror Adventures) (Victorian Horror Adventures 1)
- 作家
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2011-07-10
- ISBN
- 9784488024772
月蝕島の魔物 (Victorian Horror Adventures) (Victorian Horror Adventures 1) / 感想・レビュー
宇宙猫
★★★★ 姪と伴にディケンズとアンデルセンのお世話係になったニーダムが、ディケンズの好奇心のせいで陰謀に巻き込まれる。しっかり者のメープルが可愛くニーダムといいコンビだし、登場人物が個性的なのが楽しい。物語はミステリーぽく始まり、ちょっとワトスンっぽいニーダムが戦闘力もある中々のタフガイで、冒険ものになっていく。YAだから読み易いし面白かった。イギリスを舞台にしたことで良い雰囲気になってるけど、怪獣みたいな魔物はいらなかったかな。もしくは、もっとイギリスっぽいものが良かったな。
2021/05/31
nono
図書館本。シリーズが完結したとの吉報を得て^^挑戦。19世紀のイギリスを舞台に、クリミア戦争から帰還したエドモンド・ニーダムと姪のメープルが巻き込まれた事件簿。ディケンズやアンデルセンも登場し、勢いのある冒険譚で楽しく一気読みですが、溢れる蘊蓄が物凄い^^巻末の参考文献には感嘆ですが、どうも主筋とは関係無い話もちらほらと。それでも久し振りの明るい田中節を堪能です。
2018/04/12
ミヤト
なかなか読みやすかった。ややファンタジー要素もあったが、実在の人物も出てくる。他作品とはまた違った面白みがあった。
2023/04/16
鐵太郎
この本は、エドモンド・ニーダムという青年を主人公とする「ヴィクトリア朝怪奇冒険譚」三部作の一作目なのだそうな。10歳から80歳までの子供たちに捧げる冒険物語って、なんかうきうきします。現実と、夢のような怪奇現象。月蝕島という島で発見された、氷付けになった中世のスペイン無敵艦隊の船とはなんだったのか。その調査を拒む島のあるじである大地主のゴードン大佐の正体とは。面白い。文字通り、血湧き肉躍るドキドキハラハラの、しかしそれほど残酷でもなくセックスシーンも出ない「健全」な冒険です。読んでいて、楽しい。
2007/12/08
ミド
年表や参考文献がすごい。田中節全開で皮肉な物の見方にちょっと疲れるのは年をとったせいかなあ。対象年齢で読めばはまると思う。個人的には叔父と姪より恋愛が期待できるお涼シリーズの方が好き。語る相手が姪ではなくどちらかの孫娘だった方が読み手の共感が得られそう。挿絵がとても素敵で児童書で良かったなあと思う。
2019/08/06
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