髑髏城の花嫁 (Victorian Horror Adventures 2)
髑髏城の花嫁 (Victorian Horror Adventures 2) / 感想・レビュー
財布にジャック
前作の「月蝕島の魔物」を読んだのはいつのことだったろう?あまりに前なので内容はすっかり忘れてしまっていましたが、続編といっても単独でも問題なく読めたのでほっとしました。世界史に詳しい田中さんでも、巻末の参考文献の数が半端なく凄くて驚きました。勉強なさっているからこそ、読者は安心して読めるんですね。今回も期待した以上でも以下でもなく、楽しませていただきました。
2014/01/10
朝比奈さん
久々読んだけど、安心と信頼の田中芳樹。この人、本当にイギリス好きだなー。定石の節度のある成人男性主人公・機知に富む若い女性・ちょっとネジ外れた敵キャラ(パッと見、青年実業家風・変異能力あり)・ちょっと癖のある友人というキャラクター設定の生み出す安心感。三部作らしいので3作目を待つことにしよう。忍耐強く。
2013/06/08
二分五厘
前巻未読。怪奇冒険に巻き込まれる叔父と姪…『夏の○』と『ドラ○』を足したような(^◇^;)まぁ好きですけど。ロンドンの大手貸本屋で働くニーダムと姪メープル。大口の商談の席に現れたお客様・フェアフォックス伯爵。実は彼は、ニーダムがクリミア戦争直後にダニューヴ河河畔の髑髏城へ送り届けた瀕死の青年のその後の姿だった。現場に赴き、伯爵の挙動に不審を覚えたその時……。しっかりして機転の利く女の子と、それに振り回されてるけどやる時にゃあやる年上の男の子?のコンビは不滅ですね。完璧なナイチンゲール女史が気になります。
2023/10/22
鐵太郎
今回おそるべき歴史が暴かれるワラキアとは、ヨーロッパ中世、ダニューヴ(ドナウ)河にあった小国家。歴史的にはむろん、かのドラキュラ伯爵のモデルとなった東欧の異端児、ワラキア公ヴラド・ツェペシュが君臨したことがある、東洋と西洋がせめぎ合う地方。このワラキアに起源がある話となれば、妖怪・怪物なんでも来いなんでしょう。(笑) 翼のある謎の魔物が物語の舞台を横切り、ニーダムとメープルは命がけの冒険に巻き込まれます。田中芳樹節、相変わらず面白いよ。うそと分かっているから、ますます面白い。
2012/10/03
nono
図書館本。シリーズ第2弾。戦争後に助けた青年とロンドンで再会するニーダム、そして巻き込まれた事件とは⁉ますますドラよけお涼の話のようだ^^奇想天外な設定と確実な歴史考証とのバランスが凄いけど、ちょっと血が流れすぎな感あり。中欧の歴史や十字軍の話等、今回も興味深く読了。
2018/04/12
感想・レビューをもっと見る