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ロートケプシェン、こっちにおいで

ロートケプシェン、こっちにおいで

ロートケプシェン、こっちにおいで

作家
相沢沙呼
出版社
東京創元社
発売日
2011-11-19
ISBN
9784488024864
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ロートケプシェン、こっちにおいで / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

続編なので、すらすら読めるなぁ、と油断したのが敗因。読了後、検証のため即再読。特にプロローグの「井上さん、どうしたの?」確かにそう読み取るのが正解だけれど、素直に読んだら・・ううむ悔しい。作品中では「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」が好み。八反丸芹華、なんて恐ろしい子。あれにチョコレートをコーティングされたら確実に騙されそう。まして「間違えた。須川くんのには、きちんとジョロキアを丸ごと入れて作ったのに」(笑)ジョロキアって世界一辛い唐辛子ですよね。おニューを挟んでポチと魔性女優の争い。→続く

2012/07/26

へくとぱすかる

6年ぶりで2冊目を読む。記憶がほぼ消えていて、作品世界を思い出せなかった。高校生の「日常」とはいえ、ちょっとした人間関係のずれが大きな溝になる。文芸部だからって、そこまで揶揄されるのもおかしい。クラスの中で発言力がある人間の趣味で空気が左右される怖さ。同調する者、見て見ぬふりをする者がいると、ますますおかしくなる。さて真相を見抜くのは酉乃初(この名前も忘れていた)。マジックと青春ドラマの取り合わせがよかったが、続きはまだない。須川くんはどうなるのかな?

2020/04/28

エンブレムT

未読状態の漫画のノベライズ版を読んだ時のような、なんだか微妙な読後感。・・・「赤ずきんは狼に食べられた」黒板にそう書き殴り、姿を見せなくなった一人の女生徒をめぐる連作ミステリー。バレンタインチョコ事件をはじめ、学校内外で起きた小さな謎を追ううちに浮かび上がってくるのは、行き場のないやり切れなさ。制服を着ている限り逃れられない呪縛。正しいと思って進んできた道を簡単に覆してしまう大きなチカラ。そのあたりの描写に説得力があるからこそ、ラストが非常に物足りない。語りのポチ君に、全く興味が持てないからだろうか(笑)

2012/02/02

七色一味

読破。楽しみにしていた本の内の一冊。「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」は先週借りていたアンソロジー『放課後探偵団』で既読ですが、この本をトータルしての大きなテーマ──というか問題(ミステリ)と言うか──があって、それぞれの中編は全体像を組み立てるためのパーツになっています。 ま、そんなことはどうでもよくて(いいのか?)。読む度にますます相沢沙呼さんの世界に魅了されてしまうと言うか…。なんとなく前作よりも酉乃初を取り囲んでいる「壁」が薄くなってきていて、イイカンジです。

2011/12/23

くろり - しろくろりちよ

ロートケプシェン。耳慣れない単語だれど、サンドリヨンに続いてと考えると「ロート赤い、ケプ頭巾、シェンちゃん」と雰囲気があって素敵なタイトル。今回も登場人物たくさんで把握するのがやや億劫でしたが、やっぱり可愛らしい謎がたくさん。バレンタインチョコレート事件なんかは本当にキュート。いじめの話は悪意が薄い分本当に取り返しが付くのか疑問だけれど。一冊目の方が好きだけれど、これもこれで楽しめました。

2012/06/12

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