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本のおかわりもう一冊 (桜庭一樹読書日記)

本のおかわりもう一冊 (桜庭一樹読書日記)

本のおかわりもう一冊 (桜庭一樹読書日記)

作家
桜庭一樹
出版社
東京創元社
発売日
2012-09-27
ISBN
9784488024994
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本のおかわりもう一冊 (桜庭一樹読書日記) / 感想・レビュー

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hiro

これで桜庭一樹読書日記はコンプリート。相変わらず桜庭さんの読書量の多さ、範囲の広さに驚く。しかし、桜庭さんも途中で投げ出す本があるのには驚いた。逆にその本を読みたいと思う。今回は、万城目、小路、伊坂、米澤、そして『ジェノザイド』の高野さんと、読んだことがある男性作家の名前がでてきて、より親近感が持てた。さらに、この本は3月11日のことも書かれており、震災直後の「出かけよう。人に会おう。それから、読もう。読もう。被災地じゃないこの場所で、蒼い闇に溺れないように!」という言葉は、さすが桜庭一樹だと思った。

2013/09/04

ひめありす@灯れ松明の火

本を読める事も、心の中に姿を変えず物語が存在する事も、楽しむ事も笑う事も、罪悪感に押し潰された。いいんだ、と思う事さえ辛かった。夢物語の様に描かれていた喪失の世界は、私達の手の届く所へ来た。世界はビューティフルワールドでも、えいえんの国でもなく黒々ととぐろを巻いて、扉の向こう側にあった。玄関にあった本棚はもうない。彼女と外の世界を繋ぐのは本棚ではなく、冷たい喪失と、それでも自分を喪わずにいようとする強い心と、助け支えてくれる仲間達。そして何より、やっぱり『もう一冊』という弛まず溢れる、物語への愛情なのだ。

2012/09/30

抹茶モナカ

本を読む事は祈る事、という言葉が胸に響いた。読書とは孤独になる装置、と書く桜庭一樹さんは、周囲の本読み仲間を大事にしている。書店員さんの『俺の作家だから読む時代』から、『皆が読んでいるから読む時代』になった、という意見も、なるほど、と思った。

2013/09/15

藤月はな(灯れ松明の火)

桜庭さんが震災後、GOSICKのアニメの放送を見て、感じたことに胸を締め付けられました。無常な世界に対して読書をすることは逃避かもしれない。でも生きて何かをできるという幸運は得難いものなのだ。但し、桜庭さんが読んだ本や作家の作品の多くが最早、私も既読済みであったことに愕然とするしかないのです・・・・。それでも読みたい本や読みたかったけど題名が分からなかった本が発掘できたのは嬉しいです。そしてドSでオツボメン(漫画では猫の手でキャッとなっている)のK島氏と本当にお友達になってみたい今日この頃(笑)

2013/05/09

AKIKO-WILL

桜庭さんの読書の量を知ると私はまだまだ程遠いな。と気付きます!2010年8月〜2011年12月までの読書日記。震災の日の事も書いてあるのでそこを読むと思い出します。その時期に本を読みたくても読めない心情は分かります。そして、福島県で保護された犬の里親募集に申し込み、飼おうとする著者。読書以外でも著者のプライベートが分かり、ほっこりします。巻末には、編集者や書店員交えての対談も面白かったです。

2013/09/14

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