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クララ殺し (創元クライム・クラブ)

クララ殺し (創元クライム・クラブ)

クララ殺し (創元クライム・クラブ)

作家
小林泰三
出版社
東京創元社
発売日
2016-06-30
ISBN
9784488025502
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クララ殺し (創元クライム・クラブ) / 感想・レビュー

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徒花

アリスの世界とはまた別の異世界で起きたクララ殺しの犯人に迫るSFファンタジーミステリ。今回の主人公は前作でも活躍した井森/トカゲのビル。ただ、『アリス殺し』と比べるとイマイチ。物語の構造があまりにも複雑すぎるし、かといってオチのインパクトは前作に劣る。また、題材としているホフマンの作品についても私は知見がなかったので、登場するキャラクターたちにもなじみがなく、その意味でもあまり楽しめなかった。一応、ホフマンの作品については作品が終わったあとに解説もついているが。

2016/12/31

starbro

『アリス殺し』に続いて小林泰三、二作目です。本格長編ミステリというよりも、SFファンタジーミステリという感じです。著者はドイツの作家の作品をモチーフにと説明していますが、実は家庭教師のトライのCMにインスパイアされて、面白がりながら書いたのではないでしょうか?どこかにハイジとペーターも隠れているのでは?本作はそんなに悪くはないですが、小林泰三のファン以外にはオススメしません。

2016/08/24

nobby

な、なんとか置いていかれずに読み切れたはず(笑)クララと言ってもハイジじゃなくて「くるみ割り人形」、そこに全く読んだことないホフマン小説が絡みあって登場する人物達にしがみつくのに必死!今度はホフマン宇宙と地球で繰り広げられるパラレル展開。前作アリスでの設定を知るが故に、新たなリンク模様に納得いや騙されたのか…何よりビルじゃなくて井森の軽率な死にぶりに笑う。それほど広くない人物相関に、どこかで聞いた名前も交えてグチャグチャに導かれての感想は「やられた…」ラストまた繰り返される合言葉にレッドキング覚醒の脅威…

2020/03/16

ままこ

シリーズ2作目。あら、彼ら復活している⁉︎読む人を選ぶ奇妙で愉快なおとぎの国のミステリ。今作はアリスより一段と登場人物も多く複雑な関係で名前も覚えにくい。だけど癖になってしまうシュールな世界観。トリッキーな展開に翻弄されながらも楽しめた。ラストはそこに繋がるのか!世界はがらりと変わる…。

2019/05/16

神太郎

『アリス殺し』のまさかの続編。蜥蜴のビルが不思議の国の世界から別の世界へ迷い込んでしまうところからスタート。その世界はホフマン宇宙。そしてそこも地球とつながりを持つ登場人物たちがいた。『アリス殺し』の焼き回しにならぬように今回はギミックを凝らし、不思議の国とはまた一味違う少々狂った世界と地球で起る殺人事件を解決していく。また本作は小林泰三クロスオーバー作品となっているので読んでいればいるほどニヤニヤできる。諸星君は確かに別の要因で世界を救うからな…。⇒

2020/05/05

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