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シャーロック・ホームズたちの冒険

シャーロック・ホームズたちの冒険

シャーロック・ホームズたちの冒険

作家
田中啓文
出版社
東京創元社
発売日
2013-05-30
ISBN
9784488027179
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シャーロック・ホームズたちの冒険 / 感想・レビュー

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HANA

ホームズ、大石内蔵助の妻、ヒトラー、小泉八雲、ルパンと歴史上の人物が事件に挑む探偵譚。一話目、ヒントが出揃った時点で自分なりのロジックを組み立ててみたのだが、解決はそれの遥か斜め上を行く出来。ただ残りの諸編は、史実と虚構が上手く組み合わされていて面白かった。一番の出来はやはり「名探偵ヒトラー」探偵役の狂いっぷりと真相、さらにその続きと個人的には一番ツボだった。破綻がないのは「忠臣蔵の密室」かな。ルパンは子供の頃読んだのを思い出して、ちょっと涙が出そうに…。末に付けられている小ネタもあり、こういうの好き。

2013/09/28

Norico

田中さんによるホームズのパスティーシュ。「スマトラの大ネズミ」はがっつりホームズもので面白かった。ブードゥの秘術対日本の秘術ですね。まさか2人とも…。他の作品もホームズが出てくるんだと思ってたら、次は赤穂浪士。浪士が討ち入りしたときには吉良が密室で死んでいた、というもので、謎を解くのは大石内蔵助の奥さん。その次はヒトラーがホームズ役で、続いては小泉八雲が謎解き。最後はなんとルパンまで!なんだか贅沢な短編集でした

2016/08/28

マムみかん(*感想記入少なめです*)

ホームズやルパンの未発表原稿の体をとったパスティーシュ、『忠臣蔵』の真実、ヒトラーと秘書ボルマンのホームズごっこ、小泉八雲が来日した本当の理由…。 テーマ的に大いに興味を惹かれた、探偵小説の連作5編。 読んでみると少しオカルト寄りのものが大半(ホームズやルパンファンの怒りを買いそう…笑)でしたが、ミステリとしてはきちんと成立しているので、これはこれで面白いと思いました。『名探偵ヒトラー』は作者の狙い通り(?)ナチスの狂気が伝わってきて、ウンザリどんよりしちゃいますけどね~☆

2013/06/26

おばけりんご

シャーロックホームズ、忠臣蔵、ヒットラー、八雲、ルパン達のパスティーシュを集めた本。全て中編なので読みやすいです。個人的には、シャーロックホームズの『スマトラの大ねずみ事件』は数回よんで内容がよみこめましたが、心には響きませんでした。『忠臣蔵の密室』は、途中で謎は解けましたが大石内蔵助の妻りくが謎を説くのが斬新で面白かったです。『名探偵ヒットラー』は、ヒットラーとその部下の狂気が気味が悪くて謎は途中でわかりましたが読み終えた後具合が悪くなりました。一番面白かったのは、「mとd」のルパンの話です。お薦めです

2013/08/19

みなみ

シャーロック・ホームズやヒトラー、小泉八雲、アルセーヌ・ルパンといった実在の人物や小説内の人物が探偵として登場するミステリー短編集。エピローグや追記によって、力が抜けつつも楽しくなる。ファンタジーのようなトリックもあって、当てることは途中で諦めて半分ファンタジーとして楽しんだ。後書きから、筆者の苦労が伝わってくる。

2024/04/30

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