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ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)

ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)

ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)

作家
柚木麻子
出版社
東京創元社
発売日
2014-08-10
ISBN
9784488027346
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ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~) / 感想・レビュー

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風眠

浅草にある玩具メーカーの敏腕プランナー富田宝子・28歳。恋愛経験無しだけれど、片想いに関してはベテランという宝子。その片想いこそが宝子の原動力で、その揺るぎなさ故その先へ進めないいじらしさもあって、何だか可愛らしい。片思い中の彼のために密かに問題解決していくのだけれど、恋愛経験が無いゆえに、突飛な方向に行動してしまう。それでも結果オーライになるのが予定調和な感じだけれど、物語だもの、それもいいじゃない。頑張っていれば、見ていてくれる人は認めてくれてる。結果もついてくる。自分で考えて私も道を拓いてゆこう。

2014/12/21

barabara

ページを閉じて久々に堪能する満足感、それが柚木麻子の作品の毎回の読後の感想だ。今回も期待を裏切ることなく満足で胸を満たされた。スノードームを逆さまにしたあの感じ、グリッターがキラキラと煌めいた中に私も包まれた幸福感で物語が終わった。この物語のテーマはずばり「女の子」だと思う。宝子は年齢無関係の永遠の夢見る女の子だし、その宝子が活躍するステージは女の子の夢が詰まったおもちゃ会社。→続

2014/07/17

にいにい

「アッコちゃん」の恋愛下手バージョン十ミステリーな一冊。玩具プランナーとして売れっ子だけど恋愛に不器用な宝子が、片想いのダメンズ西島に降りかかる事件をあっさり解決する連作短編集。”自分の心にねじを巻いてくれるのは自分だけ”が信条の宝子が自分に素直に向き合って、新たな歯車が動き出す。西島のフラフラ具合に読んでいて嫌気がさし、なぜ、宝子は、そんな西島にと思ってしまう。事件は、簡単に解決され過ぎだが、ま、面白い。登場人物がそれぞれ魅力的。

2015/03/29

ダイ@2019.11.2~一時休止

連作短編集。日常の謎系のゆるい感じのミステリーって感じなんだけど、西島が伊藤くんとオーバーラップしてしまうのが残念。

2014/12/08

ユメ

ちょっぴり心浮き立つおもちゃ箱のようにキラキラした世界。宝子がアイデアを閃いてスケッチブックに書き留める瞬間が好きだ。大好きな世界に没入し出す彼女は、本当にねじを巻いたぜんまい仕掛けのおもちゃみたいに生き生きしていて、急に風通しが良くなるような清涼感がある。自分の生き方を引け目に思わなくていいの、だって「自分の心にねじを巻いてくれるのは、自分だけ」なんだからーー回転木馬に乗った宝子がそう言って手を振ってくれた気分。「自分を変えられるのは自分自身」というのは、柚木さんが一貫して伝えたいテーマなのかなと思う。

2015/02/26

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