武蔵野アンダーワールド・セブン―多重迷宮―
武蔵野アンダーワールド・セブン―多重迷宮― / 感想・レビュー
hiro
ううん、残念。長沢作品5冊目だが、西武線沿線を舞台にした青春ミステリーの方がいい。横溝正史ミステリ大賞受賞者らしく?『八つ墓村』を思わせる洞窟、そして雪に閉ざされたクローズド・サークルという設定に、興味をもって読み出した。しかし、地下建築物が多い日本という設定にするためか、戦後南北分断され、その後南北戦争や核爆弾テロも起こったという物騒な日本という設定には、違和感があった。そして、犯人の設定も安易すぎると思うし、ラストにも納得感がなかった。まだ読んでいない『夏服パースペクティヴ』は、期待しようと思う。
2014/11/20
ダイ@2019.11.2~一時休止
南北に分断された日本で起こった地下世界での連続殺人。トリックを聞けば読んでいるうちに思っていた疑問点が解消されたが、これは反則だよ。まあ面白かったからいいけど。
2014/09/14
ひめありす@灯れ松明の火
長沢さんの愛すべき偏りがまた別のベクトルに向いた作品。他シリーズと同じく、ヒロインは偏った無邪気で、痛々しくも愛らしい女の子でした。一見関係のない『断続の連続』のように見えるものが、最後には一つの物語として連綿と続いている所はお見事の一言。断裂にカモフラージュされている真実が、最後にぱっと種明かしされてすごくびっくりしました。ああ、だから登場人物一覧がこうなったのか!有栖川有栖の『闇の喇叭』のシリーズから色々な新本格の作家さんへ続いている探偵許可業物〈勝手に命名している〉の一員かなあと思いつつ読みました。
2014/09/23
あむぴの
もう、最初から読みづらくてしょうがなかった。どうしてこんなに読みづらいのだろうか、わからん。本を投げ出そうと思ったが、がんばって読んでみた。日本が南北に分断されてという、世界観はわりと好き。アニメにありがちな世界観かなーと。クローズドサークルに展開して、最後は、あはーんって感じだった。こういうトリックというか、神子都がこうだったという展開は、アリなんでしょうか。はあ。。。 せっかくなので、続編にまで手を出そうかと。世界観が続編で活かされるのか。 2014年8月、東京創元社。
2016/04/09
よっち
史実とは少し違う日本を舞台に、財閥令嬢から依頼された地下建造物の調査と、そこで発生した連続殺人事件に七ツ森神子都ら地下世界研究会が挑む物語。舞台背景や人物設定が難解で、序盤はやや難儀しましたが、人と物語が動き出した中盤以降はテンポが上がりましたね。神子都と彼女の有用性を証明すべく支えるチーム神子都のあり方がとても独特で、最後に明かされた事実を知った後に冒頭を振り返ると何だか妙に納得感。ですが全体としては雑然とした印象でした。ここから派生する物語も生まれそうで、その一歩目として考えるならまずまずでしたかね。
2014/10/05
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