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自殺予定日

自殺予定日

自殺予定日

作家
秋吉理香子
出版社
東京創元社
発売日
2016-04-28
ISBN
9784488027599
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自殺予定日 / 感想・レビュー

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風眠

いやいやいやいや、これで終わりって事はないでしょ?だって秋吉理香子よ?私が見落としている何かがある、絶対に。怪しそうな箇所を読み返してみる。幽霊・裕章の正体は最初から何となく予想がついていたけれど、怪しさ満載の継母と、瑠璃の亡き両親の友人である医師の会話では、瑠璃の思い込みに私も引きずられていたかも。これは確かに「すべての予想を裏切る」物語だ。思春期の女の子の不器用さと思い詰め過ぎる心。自分の事だけで精一杯だった瑠璃が、真正面から相手にぶつかるまでの七日間。『自殺予定日』このタイトルがすとんと心に落ちた。

2016/08/11

いつでも母さん

タイトルにドキリとしてしまうでしょう~そして帯にあるように確かに予想を裏切った作品ではありましたね。それにしても、六曜のことをここで学ぶかぁ・・(汗)裕章が亡き兄に向けたつもりで瑠璃に言う言葉の数々はちょっと胸をうった。

2016/08/02

おしゃべりメガネ

おお~、イヤな雰囲気の作品を書き綴る秋吉さん、こんな作品も書けてしまうとは、改めてその才能の豊かさ、引き出しの多さに敬服いたします。とても『暗黒女子』や『聖母』と同じ作者とは思えない作風でした。後半までは間違いなくいつもの?秋吉さんですが。後半からは『雪の花』で垣間見せた雰囲気をよりクリアにして、キレイにまとめてきた、そんな感じのする何とも不思議な作品です。というのもネタバレなくしてこの作品の良さを伝えるのは、正直ちょっと難しいかなと。道尾さんの初期作品を彷彿させるような展開は、やっぱり好きですね~。

2016/05/27

ナイスネイチャ

図書館本。過去の作品、タイトルからもっとドロドロした内容予想してましたが、意外にさらっとした内容と読後すっきり。六曜の勉強になりましたし。

2016/08/09

だんじろー

すっかり「イヤミスのホープ」の異名が板についた感の秋吉氏、なんと新作は意表をつくほど“良い話”でした。六曜と風水を、くどくならない程度に上手に絡めてある点は好印象。ラスト近くの裕章&瑠璃の逢瀬シーンは青春の甘酸っぱさ満載で、改めて筆者の若さを実感。それにしても、みんな嫌な話が好きなのですねえ。

2016/07/09

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