シャーロック・ホームズたちの新冒険
シャーロック・ホームズたちの新冒険 / 感想・レビュー
みなみ
実在・非実在を問わず色んな人物が探偵になるシリーズ二作目。シャーロック・ホームズや明智小五郎といった小説上の人物が出てくる短編がお気に入り。特に前者は、ホームズが探偵にならなかった世界線の話で面白かった。元ネタのことがある程度分かる人の方が楽しめる内容なので、「トキワ荘事件」は自分が理解しきれているのか不安。著者の田中さんは黒後家蜘蛛の会が好きなのは、この本や「竹林の七探偵」から良く分かる。
2024/05/01
スプリント
どの短編も趣向が凝らしてあって楽しめました。 特に「二人の明智」「トキワ荘事件」がよかったです。
2018/08/05
小梅さん。
こういうの、好きだわー。 色んな有名人が名探偵をやってる! おかげで、アシモフの黒後家蜘蛛シリーズの再読モードに入ってしまった。 ヘンリーが、ヘンリーがそれって、ありえなーい(笑) こういう発想って大好き。 ふたりの明智は信長公好きとしては、ちょっと、だけど(笑)でも、面白かった。 このシリーズ、また書いてほしい。
2018/05/14
rosetta
★★★☆☆フィクションもノンフィクションも自由自在に換骨奪胎した世界で繰り広げられる推理合戦。トキワ荘で起こった漫画原稿紛失事件、明智小五郎が殺された状況で明智光秀の死の真相を解く、正岡子規が芭蕉の最期を新資料から考える、ノックスの十戒に則ったハチャメチャ。読みやすく楽しい。並行世界ではそんな真相もありかもねと、SFとミステリーの狭間を漂う。
2018/05/07
遊々亭おさる
漫画王国日本の礎を築いた若き才能たちが切磋琢磨するトキワ荘で多くの連載を抱える手塚治虫が失踪した。頭を抱える担当編集者は若き才能たちに手塚の代筆を頼み、連載に穴を開ける窮地を脱しようと目論むが…『トキワ荘事件』。小学生かとツッコミたくなる駄洒落は健在も意外と真面目にミステリをされてます。考えてみれば、漫画文化を花開かせた才能がひとつ屋根の下で暮らしたトキワ荘は存在そのものが奇跡なわけで、そこに不思議な力が介入していたとしてもおじさんは驚かないぞ。小林少年の壮大なる野望が見えた『ふたりの明智』がお気に入り。
2018/04/24
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