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龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)

龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)

龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)

作家
丸山正樹
出版社
東京創元社
発売日
2018-02-21
ISBN
9784488027810
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龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章) / 感想・レビュー

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しんたろー

前作で「ろう者」の厳しい状況を色々と教わったが、改めて現状を知る良い機会になった。連作短編形式が良い作用していて、ホップ~ステップ~ジャンプ的に1&2章が3章へ巧みに繋がっていた。ミステリとしても進化を感じるのは、心情と伏線が効果的に配置されているからだろう。時事ネタを本作テーマと絡めているのもサービス精神として嬉しい。何よりも丸山さんの深く静かな情熱が伝わってきて、偏見や差別がなくならない世間や自分を深く省みた。押しつけがましくないので、多くの人に読んで貰いたい良作!尚人たちのその後の話も期待したい♪

2018/03/30

ひさか

webミステリーズ!2017年10月:弁護側の証人に書下ろし:風の記憶、龍の耳を君にの2つの章を加えて2018年2月東京創元社から刊行。シリーズ2作目。手話通訳士の新井さんの活躍がまた読めて良かった。読み始めるとたちまち夢中になりました。タイトルが素敵です。

2019/01/10

けんとまん1007

偶然、かみさんが手話の練習をし始めていることもあるし、前作を読んでいたので、解釈の仕方が少し変わってきたかもしれない。物語としても読み応えがある。改めて、龍の耳という意味を考えた。これも偶然かもしれないが、場面緘黙症の子と接点を持っているので、多少なりとも、その場の空気感がわかる。題材を変えると、いろいろな場面に当てはまることでもある。デフヴォイス・・・重い響きがある言葉(二重三重の意味も込めて)。

2018/05/02

いつでも母さん

「僕は、龍の耳を持っている」英知君のことばにグッと来た。まるちゃん、前作『デフ・ヴォイス』の続編の今作も実にいい!手話と一言で括るには、通訳によって差が有りすぎるのが問題ですね。私にとっての『普通』が他者にとっては違うなら、私は黙して語るのを止めるかもしれない。けれど、誰か一人でも思いを汲んでくれるなら私は心を開くだろうーそんな事を思って読み終えた。荒井さんは、もっと自信を持って欲しいなぁ。ちゃんと、みゆきと美和と家族になれるから。世間を賑わす○○問題、同じ忖度するならこっちに向けてほしいです。

2018/03/19

まだまだ私は知らない事ばかりだなと考えさせられると同時に手話の通訳の難しさにも考えさせられました。ろう者の気持ちを汲んで通訳する荒井の素晴らしさは、ハッとさせられました。前作も読んで思ったのだけど私も手話覚えてみたいと思わせてくれました。某N局で手話ニュースとか見てると難しくて無理だなぁと落胆してしまいますが。。。

2019/08/31

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