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戦時大捜査網

戦時大捜査網

戦時大捜査網

作家
岡田秀文
出版社
東京創元社
発売日
2020-02-28
ISBN
9784488028060
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戦時大捜査網 / 感想・レビュー

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rosetta

★★★✮☆第二次大戦中の東京警視庁。戦争で人手を取られわずか5人の特捜隊。坊主頭に国民服の男装の女性が殺されて腹を割かれて発見される。捜査に取り掛かるも手掛りすらなく、間もなく同じ手口で第2の事件が。少しづつ真相に近づくと特高が口出ししてくる。更には軍の特殊任務部隊まで。戦争を早く終わらせようとすることは確かに究極の愛国心だとは思うし必ずしも間違っているとは言えない。それでも犠牲になったその人にとっては唯一の命なのだから手放しで容認も出来ない。プロローグで出てきた殺人者の正体は誰だったんだろう?

2020/03/16

遊々亭おさる

太平洋戦争末期、敗戦へのカウントダウンが始まる帝都で国民服を着た坊主頭の女性の変死体が発見される。無惨にも腹部を切り裂かれたこの女性は何者なのか?捜査に当たるは、戦争のため、たった五名に縮小された警視庁特別捜査隊。度重なる空襲や記録的な大雪に行く手を阻まれながらも、国家を揺るがす疑惑の存在を掴むが…。回り始めた歯車は誰も止めることは出来ない。無理矢理止めようとするならば、悪魔に心を売り渡さなければならない。多数を救うために少数を犠牲にするのは是か否か。そんな命題に悩む人は、政治家にはなれないのだろうなと。

2020/03/21

ふう

戦時下の東京の様子はリアルなんだろうけど、肝心のミステリー部分がさほどピンと来ず、ちょっと長いなーと思いながら読了。主人公にとって(私も?)モヤっとする結末であったが彼が救われるというか不幸になるような暗いラストで無くてよかった。戦争が日常になる時代は本当に誰も幸せになれないしね。それでも戦争は無くならない。あと何百年経っても無くせないだろうなーきっと。

2020/07/04

イシグロ

日本本土への空襲が相次ぐ昭和19年の冬、仙石隊長率いる警視庁特別捜査隊は人員を大幅に削減されながら、連続殺人事件を追っていた。倉庫に遺棄された、丸刈りに国民服で男装した女の遺体。同じ方法で殺害された中学校教師とは一体何で繋がっているのか。動き出す特高、そして暗躍するもう一つの組織とは。 捜査の手順も、その時代ならではの情勢、空気も丁寧にしっかり描き込まれていて、警察小説としての読み応えがあります。 内容的には、ミステリというより謀略小説ですが、そちらがお好きな人にはおすすめ。近代史ものがお好きな方にも。

2020/12/13

四季

◯ 戦時中で起こる不可解な事件、事件捜査は空襲や組織内での揉め事でなかなか進まないがそれだからこそスリルがあって良かったし思い掛けない展開と真相で満足。

2020/03/26

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