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馬鹿みたいな話!: 昭和36年のミステリ

馬鹿みたいな話!: 昭和36年のミステリ

馬鹿みたいな話!: 昭和36年のミステリ

作家
辻真先
出版社
東京創元社
発売日
2022-05-31
ISBN
9784488028718
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馬鹿みたいな話!: 昭和36年のミステリ / 感想・レビュー

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starbro

“昭和ミステリ”シリーズ第3弾、著者ミステリ作家デビュー50周年&卒寿記念作ということで読みました。辻 真先、4作目です。テレビ黎明期の昭和36年を舞台に、綺羅星の如く実在した(ている)芸能人・有名人が数多登場する、ノスタルジーミステリ、当時の雰囲気は楽しめましたが、ミステリとしては・・・ 本書に登場する黒柳徹子が、まだ現役なのが驚きです。 http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488028718

2022/06/15

パトラッシュ

草創期のテレビ業界は何もかもが初めてなので、一切を走りながら解決せねばならなかった。現代からすれば信じられないドタバタの連続だが、誰でも見たり聞いたりしたことのある芸能人がスタッフと共に走り抜けていく姿が何とも楽しい。そんなスタジオで起きた殺人事件の謎に『たかが殺人じゃないか』の面々が挑むのだから、ほとんど歴史ミステリの趣で読んだ。密室のみならずアリバイトリックも重なるのを、論理の隙なく解決に至るしっかりした小説を卒寿にして書けてしまう作者の生命力に感嘆する。ぜひ自身で脚色してNHKのドラマにしてほしい。

2022/07/22

bura

「完全な密室がここにある」それは昭和36年のテレビ局スタジオ。生放送ドラマ内での殺人事件であった。「昭和ミステリーシリーズ」第三弾も前作同様、脚本家の風早、ディレクター大杉、そして美術兼探偵の那珂一兵たちがクローズド・サークルに挑む。生放送ドラマの緊張感、当時のセットやカメラワークの面白さが生き生きと描かれている。更に高度成長期前の東京の街並みのリアルさ。私が仕事終わりの深夜に通った新橋「なんどき屋」の牛めしの登場が嬉しい!犯人は途中読めたがそれも良し。辻真先御大の自伝的三部作、とても楽しく拝読しました。

2022/08/26

ままこ

昭和ミステリシリーズ三部作目。時は昭和36年、舞台は熱気を帯びたテレビ局。生放送中に起こった殺人事件。死体は笑ってるいるように見えた…。辻さんはNHKの勤務経験とテレビの脚本家もしてたので、業界の内情もリアルに伝わってくる。昭和12年、24年の登場人物たちも再登場。真相はやるせなかった。

2022/10/03

aquamarine

テレビドラマの生放送のスタジオで主演女優が殺される。登場人物表にスタジオのセットプラン、副調整室の見取り図と、導入部分からさすがの掴み。物語は時間を戻して、脚本依頼から順に進むのだが、実際に経験してきた著者らしく、実在の俳優さん達を沢山登場させ本番までの準備からスタジオの様子、セットやカメラの動きまでとても魅力的に描かれている。冒頭シーンまでページ数があることもあって、事件や真相以上にこの時代の生ドラマの制作を堪能。前作から12年経ち、登場人物が大人になっていたり貫禄がついていたりするのが微笑ましかった。

2022/08/07

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