命みじかし恋せよ乙女: 少年明智小五郎
命みじかし恋せよ乙女: 少年明智小五郎 / 感想・レビュー
だるま
生涯現役ミステリ作家とも言える辻先生の新作。時は大正。帝国新報の記者・可能勝郎(辻作品の愛読者なら誰の先祖か分かる筈)が巻き込まれた殺人事件に、少年時代の明智小五郎が登場し、協力して謎を追求する本格ミステリ。奇妙な屋敷の中で起こる死体消失や、衆人環視下での殺人等、若い作家も顔負けする位に奇抜な謎だし、解明も実に良く考えられている。辻先生独特の文体がやや馴染み難い点はあるが、これだけ破綻の無い探偵小説が書けるのは凄いとしか言えない。あとがきに「辻の人生のあとがき」と書かれているけど、まだ引退されたら困るよ。
2024/12/02
Tatsuo Ohtaka
レジェンドの書き下ろしで、「たかが殺人じゃないか」他の昭和三部作の前日譚。不可能犯罪の真相を、若き明智小五郎が解き明かす。スーパー&ポテトシリーズとの意外な関係が、最後に明らかになるのも◯。
2024/11/29
micro_kids
人がたくさん死ぬし、近親相姦などタブー的なことも出てくるけどあまりドロドロ暗い感じがしないのが印象的。 明智少年の原点、スタートにふさわしい事件だったんだろうなと思った。 皆がスマホやパソコンを持ち、知りたくもない情報までも知ってしまう情報過多な時代に生きているので、仲良しの3人だけが連絡できる「以心伝心」いいなぁって思った。
2024/12/01
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