まだらの紐―ドイル傑作集1 (創元推理文庫)
まだらの紐―ドイル傑作集1 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
本木英朗
コナン・ドイルの傑作集である。この1巻はシャーロック・ホームズ外伝としても読めるが、それ以外にも「消えた臨時列車」は、当時名声を博していた素人推理家が出てくるし、「田園の恐怖」や「ジェレミー伯父の家」なんかも、それぞれ面白かったよねえ。さらに付録として「シャーロック・ホームズのプロット」と「シャーロック・ホームズの真相」まで読めるのだから、これはもうスゴイのひと言だよ。ちなみに俺は出たばかりの2004年7月に読んでいて、今回は2回目かな。うーん、ドイル、恐るべし。次は2巻だな。
2019/04/02
hydrangea
「まだらの紐」の戯曲はそれなりに楽しむとして、それ以外の作品も、ホームズ作家という眼鏡を外して読むと興味深いものがあるように感じます。ジェラールやチャレンジャー教授以外にもドイルを読み深めてみたい方にはお薦めではないでしょうか。5巻まで続いているようなので、この先も愉しみです。
2017/04/02
ホームズ
ドイルによるシャーロック・ホームズ物の戯曲が2編。まあそれほどでもありませんが『まだらの紐』の方は舞台の写真が載っているので資料のような気分で読めばいいのかな(笑)小説の方は新潮文庫版に収録されている物があったけど楽しめた(笑)まあ『白衣の騎士団』や『勇将ジェラールの冒険』とかも好きですが『シャーロック・ホームズ』がなければドイルはここまで本が出たりすることは無かったでしょうね(笑)
2011/03/23
ネムル
ホームズの推理が如何にデタラメか、パロディを自分で書いちゃうドイルの屈折が楽しい。
2023/05/07
ぽま
『まだらの紐』の戯曲シナリオの他、同じく戯曲『王冠のダイヤモンド』、掌編『競技場バザー』『ワトスンの推理法修行』、さらにプロットとインタビュー、短編二作という豪華な収録。正典とは違った読み口の作品群で興味深い。特に戯曲では、ホームズがワトスンの容貌や性格をからかっていたりと、より喜劇色が強くなっている。表題の『まだら』 では、正典内容を更に掘り下げて描いており、収録作品のなかでは一番面白く感じた。研究家諸氏は正典じゃないという理由であまり注目していないみたいだけど、十分研究の余地はあると思うんだけどなぁ。
2012/11/13
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