北極星号の船長 <ドイル傑作集2> (創元推理文庫)
北極星号の船長 <ドイル傑作集2> (創元推理文庫) / 感想・レビュー
hydrangea
ドイルの短編集2冊目。これまで全く読んだことの無い作品ばかりで、当時の似非科学的な観念なども伺い知ることができ、結構面白く読めました。個人的には「革の漏斗」が○でした。
2017/11/05
本木英朗
ドイルの傑作集2巻目は怪奇小説がメインである。みんな怖くてしかも面白かったのよねえ。例えば「青の洞窟の恐怖」では、ジェイムズ・ハードキャッスルの遺した書類から発見されたある事件についてである。またファム・ファタルに翻弄されてゆく男の曲折に描く「ジョン・バリントン・カウルズもいいよね。やはりホームズ以外にもいろいろあるよね、ドイルは。というわけで次は3巻の『クルンバーの謎』だね。まあその前に『充たされた者』だけど。
2019/04/13
鐵太郎
お話によってストーリーの結末が、「合理的説明」がされる場合と「超自然の不可思議」に逃げる場合と、両方あるようです。無理にドイルと心霊術を結びつける必要はないのかもしれませんけどね。ドイルの懐疑的なところ、文化的な超常現象容認のところが混じっていると言ったらいいのか。「深き淵より」などは、非常におどろおどろしいのですが、ちょっと強引でも「合理的」な説明がされていますが、「ジョン・バリントン・カウルズ」「寄生体」などは、後者ですかね。
2005/03/12
ホームズ
『まだらの紐』に比べるとミステリでは無いので楽しめました(笑)怪奇小説としても突っ込み所がたくさんありますが雰囲気がいいので良かった(笑)もう少し怪奇現象の正体をはっきりさせてほしい部分もありましたが(笑)まあぼやかして終わらせるのも楽しいですけどね(笑)
2011/03/26
ネムル
ドイルの非ホームズ選集二巻。いきなり飛行機で空飛ぶクラゲに襲われる怪異譚で愉快。いい感じの佳作が並ぶが、それ以上に、バカミスよ呼ばれかねない小品の「深き淵より」に着目する、西崎憲の解説が卓見で読み応えがある。
2024/09/30
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