回想のシャーロック・ホームズ【新訳版】 (創元推理文庫)
回想のシャーロック・ホームズ【新訳版】 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
MICK KICHI
<マンスリー・ホームズ> バラエティーに富んだ短編集。ホームズの探偵業を始めるきっかけになった事件「<グロリア・スコット>号の悲劇」、弟をしてこの兄、マイクロソフトの登場「ギリシャ語通訳」、そしてライヘンバッハの滝でのモリアーティーとの対決が描かれる「最後(?)の事件」 個人的に好みの一編は「黄色い顔」 ホームズのズッコケぶりと微笑ましい結末がドロドロした結末が割合に多い冒険譚の中では、一粒の清涼剤だった。「ノーベリー」とワトソンが囁く姿を想像すると楽しい。
2019/04/12
naoっぴ
冒険の方の短編集と比べると動きは少なめではあるけれど、こちらもホームズの推理のキレ味を楽しめる短編集になっている。かの有名なモリアーティ教授が登場する短編もラストに収録されているので楽しみに読んだけれどそちらは肩透かし。天才的犯罪者と語られるのみで、ホームズとの最後の対決はつかみ合いともみ合い、なんともあっけない幕切れだった。なぜここまで有名になったんだろうか…?「シルヴァーブレーズ号の失踪」「マズグレーヴ家の儀式書」が楽しかった。ホームズシリーズ、今後も読んでいこう。
2021/03/19
しゅてふぁん
ホームズシリーズ第2短編集、11編。‘犯罪界のナポレオン’モリアーティ教授の登場。ホームズの宿敵として有名な割に、登場も退場も意外とあっさりしていてびっくり。そういえばマイリンゲンまで滝を見に行ったなぁ。「寄留患者」と「ギリシア語通訳」がお気に入り。
2019/05/23
坂城 弥生
刊行順と作品内の時系列は別みたい(汗)
2021/11/22
stobe1904
【シャーロック・ホームズ短編集第二弾】ホームズの兄マイクロフトやモリアーティ教授、探偵業のきっかけとなる事件など趣向を凝らした作品が多いのが特徴。コナン・ドイル自身、シリーズを終えたかったようで、前作と比べると小ぶりな作品が多いが、それでもミステリとして読み応えは十分な作品ばかり。娯楽が少なかった19世紀の人々の熱狂的な要請に応えて、シリーズを継続したのも納得の出来栄え。★★★★☆
2023/08/20
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