バスカヴィル家の犬 (創元推理文庫)
バスカヴィル家の犬 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
MICK KICHI
<マンスリー・ホームズ>「バスカヴィル家の犬」ホームズは短編の方がキレが良い印象を持っているが、代表的長編の本作を読んで特にそう感じた。映像化も何度もされているが、ひとえに物語舞台として選ばれたダートムーアの荒涼とした自然が与えるイメージが寄与する部分が多いと思う。途中、ホームズは姿を消しワトソン博士のみによる事件調査、あまり起伏もないストーリー展開、殺人動機とトリックの軽薄さ...。あれ、こんなに肩透かしだったかな?っと拍子抜けする。読後印象が全く変わった一冊。
2019/06/04
ほりん
デヴォンシャーのパスカヴィル家には、恐ろしい魔犬の伝説があった。そして、つい先ごろ、館の近くのムーアで散歩中に急逝した当主の遺体のそばには、犬の足跡らしきものがあった。死の真相は?相続人は魔犬の牙を逃れられるのか?ムーアという草原と沼地の広大な原野が舞台。晴れた朝には美しく輝くが、嵐の夜は不気味にざわめき、踏み込んだら逃れることができない沼沢孔(ボグホール)という穴もあるとのこと。物語の不気味さを演出している。ホームズの鮮やかな推理の腕、人柄の良いワトソンとの名コンビぶりなど、楽しんだ。
2019/02/14
ホームズ
新訳で再読。シャーロック・ホームズ・シリーズの長編の中では一番好きな作品。何回読んでも楽しめるな~(笑)バスカヴィル屋敷と沼地の雰囲気がいい感じで物語に入り込める(笑)
2013/03/09
かさお
謎解きミステリというよりは、ホームズとワトソンの大冒険、陰鬱な荒れ地での恐怖の魔犬伝説、雰囲気を堪能したという感じ。全く関係ないけど、ムーア(荒れ地)という言葉が出てくる度に、ガラスの仮面でマヤが嵐が丘のキャシー役をしていたところを思い出し、臨場感たっぷりに想像して楽しめました。そして何と言っても盛り上がりは第11章岩山の男ですよ、もしかして、もしかして?ババーン!やっぱり〜素敵〜✨解説によると、文学史上1番映像化されたらしく、1924年に日本でも「猛犬の秘密」という題名で映画になったそうです。
2021/11/14
Small World
ホームズものの長編は初めてでしたが、意外とワトスン博士が頼りになりますよね~。情報収集の上、作成したレポートがしっかり事件解決の役に立ってたりしてます。思ったよりも、あっさりと犯人の名前が出てきますが、事件の裏側が語られる場面が本当のクライマックスでしたね。
2017/12/13
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