オランダ靴の謎【新訳版】 (創元推理文庫)
オランダ靴の謎【新訳版】 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
がたやぴん
国名シリーズ三作目。地味と言われればそうなんだけど、徐々に出来が良くなる印象。ジェーナの小さな活躍が嬉しい今作。読者への挑戦は8割しか解けず、考えが及ばなかった自分が残念。また、解説にもあるようにノンプロ時代の作品だそうです。仕事として書いていないからこそ、派手さや、奇を衒うようなトリックにこだわらず作られたように思います。
2015/01/12
おか
久しぶりのエラリー・クイーン 「何とシャム双子の謎」を読んでから7年が経っていた。今回も犯人は誰か!の挑戦は一切無視して(笑)ただ只管文字を追い続け きちんとクイーンさんに出していただく(笑)結末はそんなこと私にはわからない❕といじける場面もありましたが まぁまぁ納得ですね。気になったのは シャム双子の時よりエラリーさん歳取った?歳取ったのは私か(笑)
2024/05/17
みなみ
国名シリーズの三作目。病院を舞台として老婦人が殺害されるところから始まり、関係者を事情聴取していく。怪しい登場人物が沢山登場するなかで、理詰めで犯人を絞り込んでいくのがとても面白かったが、細かなところまでは当てることが出来なかったのは悔しい。元々の章のタイトルが「…ion」で終わるのがお洒落だけれど、日本語では再現が難しいと感じつつ読了。
2023/05/21
カノコ
大富豪ドールン老婦人が手術の直前に絞殺された。現場に居合わせたエラリーは、手術着姿の犯人の正体を探す。〈国名シリーズ〉三作目。今回のキーアイテムは犯人が着用していた紐の切れた靴。推論を積み重ねた先に導かれる犯人の姿は、なぜ自分で気付けなかったのだろうと悔しくなるほど明快で、"犯人当てミステリの最高峰" と謳われるのも納得。ストーリーの起伏や面白さは相変わらず今ひとつだが、犯人の名前が明らかになるシーンの緊張感には痺れた。その瞬間のためだけに、それまでの三百頁超が存在している。研ぎ澄まされた美しいミステリ。
2024/05/06
ルカ
オランダ記念病院の連続殺人事件 手術着姿に変装した犯人探し (靴とズボンは、人殺し女について名前以外のすべてを教えてくれ ファイル戸棚は名前を教えてくれた) エラリーのロジカルな推理に捲る手が止まらず、後半一気読み。
2023/08/15
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