ギリシャ棺の謎【新訳版】 (創元推理文庫)
ギリシャ棺の謎【新訳版】 (創元推理文庫) / 感想・レビュー
夜間飛行
中学以来の再読。結末が余りにも意外だったので(私としては珍しいが)ちゃんと覚えている。今回は犯人を知った上で読み、その綱渡りぶりをハラハラしながら鑑賞するという別の愉しみ方ができた。遺言状消滅の謎がまず提示され、その探索過程で掘り出された棺の中から別の絞殺死体が見つかる。死体の発見状況が奇抜なのはいかにもクイーンらしく、その裏にはいつもながら確固たるロジックが用意されている。探偵役のエラリーが一回間違えるが、その後の犯人との知恵比べは見応えがある。最後は読者も犯人共々背負い投げを食らってあっと言わされる。
2022/05/21
優希
面白かったです。古い墓地の地下室から見つかった死体というところから引き込まれました。謎を追うエラリーも裏を掻かれ、苦渋をなめるのですね。でも、やはり名探偵、鮮やかに動きます。骨太で読み応えは抜群でした。
2023/05/03
アマニョッキ
やっと読了!何日かかったよおい自分よ!なかなかまとめて読む時間を取れなかったため「あれ?どんな展開でどうなったんやっけ?この人誰やっけ?」となってしまい Three steps forward, two steps backが続くこと続くこと…。やっとゴール!面白かったけど正直疲れた。これ映像で見たい。海外本格ミステリは、ばかなわたしには映像がちょうどいいなとあらためて思った次第であります。
2022/02/14
yucchi
【年末ジャンボ大長編祭11】創元新訳で3度目の読了。角川新訳で再読した時には、犯人を間違えて覚えていたというミスの為、伏線を見逃していたが今回はちゃんと読めた(笑) 今はすっかり角川新訳に慣れてしまったのだが、こちらは古典の良さを残しつつ読みやすくなっている。目次の遊び心がステキ♪ 登場人物表は角川新訳の方がよいな。理由は角川新訳解説P606で(๑¯ิε ¯ิ๑)
2016/01/14
kate
若きエラリーが虚栄心からの失敗で秘密主義的な言動に拍車をかけることになる事件を描いた作品。論理を弄びつつもとことんまで追求する国名シリーズ屈指の名作。随所に散りばめられた手掛かりとそこから導き出される真相はフーダニット小説のお手本とも言えるフェアで秀逸な一作です。
2014/09/01
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