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アメリカ銃の謎【新訳版】 (創元推理文庫)

アメリカ銃の謎【新訳版】 (創元推理文庫)

アメリカ銃の謎【新訳版】 (創元推理文庫)

作家
エラリー・クイーン
中村有希
出版社
東京創元社
発売日
2017-07-12
ISBN
9784488104412
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アメリカ銃の謎【新訳版】 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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NAO

引退していた西部劇の英雄バック・ホーンが復活をかけて開いたショーの最中に銃殺された。西部劇の大ファンである召使いの少年ジューナに付き合ってショーを見に来ていて事件に遭遇したクィーン警視と息子のエラリーが、即刻犯人探しを始めるが・・。犯人は誰で、何が目的なのか。2万人の観客の中には怪しげな人々も多く、さまざまなミスリードが仕掛けられている。だが、実際の犯行はというと、どうだろう。ちょっと無理があるのでは。

2021/03/26

LUNE MER

創元版の旧訳でかつて読んだことがあるが、凶器となった銃をどのようにして現場から持ち去ったのかという謎の真相の印象が強過ぎ、その他の内容をほとんど覚えていなかったため、新鮮な気持ちで読めた。(乏しい記憶力バンザイ🙌。)さり気ない手がかりに基づくロジカルな推理は正に国名シリーズという感じだが、オランダ靴やエジプト十字で感じたような興奮までは喚起されず。前作のエジプト十字の名作っぷりの陰でやや押されてしまっている面もあるからかも。

2022/09/21

さだぼう

国名シリーズ第6作目。今でいうと、満員のドーム球場のシリーズ最終決戦、perfectゲームを成し遂げた現役最年長ピッチャー、衆目環視の中、ゲームセットと同時に射殺された、警察の徹底的だが最悪な捜索にも関わらず凶器は見つからず…という具合だろうか。この場合、撃った拳銃はいったい何処に…どなたか現代のクイーンさんが、実に簡単に謎を解き明かしてくれるかもw

2024/02/29

spica015

真相が解ってみれば特に斬新なトリックというわけではないのに、個性的な登場人物ときらびやかな世界、派手な演出が生み出すドラマが目眩ましとなり、終盤まで犯人に気づけなかった。饒舌なわりに遅々として進まぬエラリーの推理は、確かにブラウン神父と対照的と言えるだろう(こちらは長篇だし)。衆人環視の中での殺人はかなり無茶だけれども、それでも素直に面白かった。今までの国名シリーズの中で最もお国柄が出ていたように思うが、西部劇スター達が登場する様子は、舞台となる東部NYの人々からすれば異国情緒を感じるのかもしれない。

2017/08/11

タリホー

国名シリーズ第六弾。二万人の観客の眼前で、往年の西部劇スターが射殺される事件が勃発。クイーン警視によって競技場が直ちに閉鎖されたが、殺害に使われた銃が見つからず事件は難航する。犯人が誰かという問題に加えて、消失した凶器の謎も解くことになるが、「凶器の消失」という謎自体が犯人の特定を邪魔する障壁となっており、用いられるトリックが大したことがないにも関わらず、存外に楽しめた。これまでの作品と比べると、手がかりよりも罠の張り巡らせ方が巧妙だと感じた。

2017/10/21

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